この映画の真の恐ろしさが解かるには、歳を取らないとダメだと思う。

と言うのも、映像的なトリックや催眠術等のオカルト的要素は、実は
それ程映画の中では怖くない。もっと怖い映画はその後に沢山出た。

しかし私が見て怖いと思ったのは、家に帰ると何時も洗濯機が回ってる
場面や、買い物に行って迷子に成る妻、クリーニング店で独り言を言う
客と、服を預けても居ないのにクリーニング店に受け取りに行く主人公。

これってさ、皆のこれからの人生可也の確率で遭遇するから。
俺は既に体験済みだよ。俺が今まで遭遇した中で最強だった奴は、山手線
内で背広を着たサラリーマン風の男性が、突然バイブを鞄から取り出して
JKとの3Pを自慢しだした事だな。何処まで正気なのかが解からない。

間宮を筆頭にこの映画で狂っていると思われる人物達は、実は非情にリア
ルに描かれている。