監督 内田吐夢
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田坂具隆と一緒になってたスレがおちちゃったが、
単独で語るに値すると思うのでたてておく。 長男 一作(故人・日活で助監督経験後、東映にて「仮面ライダー」を始めとする
多くの子供番組を演出、子供番組だからと言って妥協する事無く
真摯な態度で作品を手掛けた)
次男 有作(「仮面ライダー」等の撮影を行った東映生田撮影所の所長を務めた
所長と言うと聞えがいいが実際は物置小屋のような小さなスタジオ
であった・・・がここで多くの傑作子供番組が作られたのも事実)
三男 琢磨(愛人との間に出来た子、兄達とは親子程年齢離れてる。Vシネなどで
監督活動を行う、性格はヲタクである。) そういえば並木座で見た最後の映画が「飢餓海峡」だった >>7
数年間、共産中国に抑留されてた。
先日亡くなった鈴木尚之の『私説 内田吐夢』(岩波現代文庫)
に詳しいです。
その間、共産主義に染まった結果が怪作『逆襲獄門砦』かな?
木村荘十二も同じように中国に抑留されてから帰還したが、
こちらは戦後は凡作しか作れずカムバック失敗してフェードアウト。 >>6
内田有作氏は、昔、某所(内田吐夢関連の上映会)でお見掛けしたことあり。
本当に普通のおじさんにしか見えない人。その時はまさか生田スタジオの元所長だとは知
らなかった。所長だったその頃(70年代)でおいくつぐらいだったんだろ?
生田スタジオは大泉が労使紛争などで使いにくくなったので、急遽作ったスタジオ
なんだよね。ほとんどプレハブだったというから凄い。
内田琢磨って、「琢磨一生」名義で「炎のごとく」に出ていた人でしょ? 新世界東映で内田吐夢特集があった時、
映画館の壁に監督の足跡を書いた紙が
貼ってあった。
監督の没後公開された『真剣勝負』は
「伊藤大輔監督によって完成」と書い
てあった。『真剣勝負』の脚本を担当
したのは伊藤氏。 辰巳柳太郎さんは『血槍富士』(1955)に感激して
吐夢映画への出演を熱望。
二人の強力コラボがようやく実現したのが、
『人生劇場 飛車角と吉良常』(1968)。
渋い演出、重厚な名演でした。
晩年は小田原で一人暮らししてたみたいだね。どうも愛人との子の件で
奥さんや長男、次男と気まずくなったみたいで。「飢餓海峡」助監督の
太田浩児(「宇宙快速船」の監督)が語ってたの、昔立ち読みした本に
出てた。 >>17『私設 内田吐夢』の終盤に、そのエピソードが
書かれているね。 「戦時中の国策映画や満洲映画について語るスレ」に書いたが、
戦後中国に残った映画人のドミュメンタリーをやるらしい。
3月6日(月) 後8:00〜9:30
ハイビジョン特集 はるか故郷を離れて 中国映画を育てた日本人たち
http://www.nhk.or.jp/bs/navi/movie_fw.html 『天国その日帰り』(短縮版)を京都文化博物館で見ました。
粋なセンスに拍手したくなった。素晴らしい。 この人の戦前版の『人生劇場』は残っているんでしょうかねぇ?
短縮版はあるとかないとかいう噂を聞いたことがあるんですが……。 年1作の「宮本武蔵」をやりながら「飢餓海峡」をやった実力はすごい。 『一乗寺の決斗』と『巌流島の決斗』の間に『飢餓海峡」』を
演出する内田監督のパワー 5月16日
『宮本武蔵 巌流島の決斗』で柳生宗矩を重厚に演じた
田村高廣氏死去。
合掌 今夜22時、ETVで戦争中、中国に渡った日本の映画人に
ついての番組があるらしい。
内田先生の話題も紹介されるかな?
6月29日・7月1日の2日のみ、京都文化博物館で
『宮本武蔵 一乗寺の決斗』上映。
上映開始時間は各日とも13時30分・17時。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film.html NHK BSで26日に怪作(ある意味快作)「逆襲獄門砦」やるでよ。
国会中継などでつぶれなければ良いけど。 >>37
例の弓矢のエピソードがそのまま出てくるウィリアム・テルの翻案ですが、千恵蔵
の全編、世間を深く知るがゆえに慎重に争いを避けて生きている猟師というキャラクターが興味深い。
労働者の熱狂こそが革命を行い、インテリには革命はできない、ということなんでしょうか?
東映京都では一揆はお金が掛かる+体制転覆的なので嫌われたそうですが、それでも
巨匠の威光でああいう話を通してしまうのが吐夢マジックか。封建社会を批判した
人間賛歌及び武士道否定として「血槍富士」を撮ってしまう人だしなあ。
魔性の化身のような机龍之助といい、こうした役ができる千恵蔵は本当に底知れないなあ。 『浪花の恋の物語』の千恵蔵御大の近松役も重厚で渋かった。 知ってる人にとっては有名な話なんだろうけど
今週売りの週刊新潮の連載ドキュメント「甘粕正彦」に
突然、内田吐夢の名が出てきて驚いた。
青酸カリ飲んで自殺しようとした甘粕に毒を吐かせようと
したのが内田吐夢だったそうで。
さんざん既出だったらすんません。 外出でかまわないじゃない。
>>9の本に載ってるよ。おもしろいよ。 しみじみと心にしみる名作、『たそがれ酒場』。
丹波哲郎・宇津井健が若いヤクザの役で出ている この人は戦時下に右傾してるの?
何故満映に行ったんだろう? 「血槍富士」観ました。前半とラストのギャップが激しくて、
戸惑いました。でも人間関係が豊かなのは良かった。 >>49
左傾していた人だから、右傾ぐらいはするかもな。
もっとも、満映は左翼の多い会社だったそうだ。
吐夢さんが満州へ行ったのは、敗戦も間近の頃だけど
“何の意味も無く”行っちゃったのだそうだ。
本当に何の意味も無かったのなら、志ん生と同類だけど
実際は、会社が潰れたとか何とか色々あったらしい。 映画撮りに行ったんだよ。
企画がなかなか実現できなくて、満映なら実現できそうな気がしたから。
>>49
当時満州は左翼的傾向の強い人も、行ってるよ。
社会主義的な強い政府の新しい国を求めて。
社会主義は国家の強い主導で改革を実現する傾向が極めて強いから、
国家主義者とも意見が合うことが多い。
そもそも戦前のドイツや日本を国家社会主義的と称する人もいるくらい。
吐夢はそういうことより映画そのものに興味がある人だけど。
デビュー間もない頃に溝口に「古い」って絡んだことがあるらしいから、
やっぱり満州での新しい展開に期待したんではないか? 「妖刀物語 花の吉原百人斬り」
出来は良いが、観たあといたたまれなくなった。 『たそがれ酒場』で若いヤクザを演じておられた
丹波哲郎氏が、24日死去されました。
合掌 日本には名監督いなくなったね。
内田、木下、黒澤等々・・・・・・・・・・。
今の監督は下らない映画ばかり作りやがって。見たことを後悔する映画だってあるよ。 夏に「不壊の白珠」観ました。京橋のフィルムセンター。
この時代のサイレントは、字幕が読みづらいですね。僕の勉強不足か・・・ 失礼。。「不壊・・・」は内田じゃないですね。続けて「警察官」これもフィルムセンターで観ました。
【広島市映像文化ライブラリー名作映画鑑賞会】
4/8(日) 真剣勝負
1971(昭和46)年 東宝 カラー 76分
監督/内田吐夢 出演/中村錦之助、三國連太郎、沖山秀子、田中 浩
内田吐夢監督の遺作。中村錦之助主演の「宮本武蔵」五部作の番外篇ともいえる作品。
武蔵と鎖鎌の名手・宍戸梅軒(三國連太郎)との対決に焦点を絞り、全篇闘いの連続といった展開で、
一昼夜にわたる2人の死闘を終始緊迫したタッチで描く。
開映 @10:30〜 A14:00〜 鑑賞料/大人500円・こども250円
ttp://www.cf.city.hiroshima.jp/eizou/4calendar.html この監督、重要なのに、いまだに国際的評価を得てない。
漏れが知っているのは全部、戦後の作品だ。
「飢餓海峡」が、代表作だとは思うけど、時代劇での活躍はすごかった。
東映でしか、つくっていないが。
「血槍富士」「宮本武蔵5部作」「花の吉原百人斬り」など、耽美的な作品が
多い。小津のように戦前の作品でとんでもない傑作があったらしいが、
「大いなる前進」とか、ほとんどフィルムがのこっていないそうだ。
この人に比べると、小津は作品の保存が段違いにいいそうだけど。 「限りなき前進」は滅茶苦茶に編集されたのを字幕で復元したやつを、
「土」はなぜかドイツ語字幕つきのが部分的に残ってるのを観たっけなあ
まあ観られるだけでもマシなのかもしれないが・・・ >>66
「小津映画は戦前は余りヒットしなかったので、プリントが消耗せずに残された」
などという冗談があったが、真面目に考えると保存がいいのは小津は戦前から何とな
く尊敬されていた証拠ではないだろうか?
内田吐夢は日活入社以前に群小の映画会社で撮っていた時代もあるし、
サイレント〜トーキー初期の日活映画自体が戦災などもありほとんど残っていないようだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています