【昭和五十三年】冬の華【東映京都】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
企画…俊藤浩滋 橋本慶一
監督…降旗康男
脚本…倉本聰
撮影…仲沢半次郎
主演…高倉健
静かに、渋く、(なくてもいいけど)語って下さい。
藤田進ってあんまり好きな役者ではないが、この映画の彼はいいなあ。 激渋の包丁人役、小林稔侍
たしか脚本家の倉本聰が、
東映やくざ映画でいつもゴロツキチンピラ役やってる
稔侍のことが気になっていて、彼のために用意した役柄なんだよな
この役が後のブレイクの引き金になったのかな? >>176
セリフが無かったからきっかけになった。 >>57
本当です。
でも忙しい百恵のスケジュールの調整が出来なかったことと、
友和とのゴールデンコンビ作品のイメージを惜しんだことでホリプロ側が断ったそうです。 >>176
ブレイクのきっかけは『はね駒』、倉本はたしか『あにき』で稔侍さんを知ってるから稔侍のための役だろうね 倉本はこの映画気に入ってないらしいね。
冒頭の松岡が「ガキがいるんだ、見逃してくんねぇか?」と言って立ち去ろうと
する所を加納が刺すシーンについて、倉本の考えでは松岡は加納が決して自分を
見逃さないだろう事を知っていてそう言い、逃げもせずそのまま刺される。
加納にとっては逃げる者を刺すより、刺される事が分かっていながらじっと待って
いる相手を刺す方がはるかに重い物を背負う事になるからだ。このことを後に池部
と飲んでいて話したら、池部は「えっ?僕は見逃してくれると思って立ち去る芝居
を演じていました」と言ったそうな。
こういう事は監督と脚本家と役者が最初に本読みをすれば間違いないのだが、降旗
は本読みすらせず、クランクアップの時も声もかけられなかったので、完成記念の
集合写真にも写っておらず、脚本家の扱いに疑問を持ちその後10年近く映画の仕事
は一切断り続けた。 >>62
超カメレスだけど、窓からの風景であれば、元町から港の見える丘公園に登っていく
途中の右側にある (最近出来たアメリカ山公園の隣にある) 茶色のマンションから
撮影していると思う。07:20 からのシーンでは、合同庁舎の角とマリンタワーの中心
がほぼ同じ方向に見える。つまり合同庁舎の角とマリンタワーの中心を結んだ直線上
の高い位置にある部屋から撮影されているはず。これに建物は、上記の茶色の
マンションと、外人墓地と気象台の前にあるマンションくらい (今の Google Map
でも確認できる)。この外人墓地と気象台の前にあるマンションは、05:11 からの
シーンに登場するけど、合同庁舎やマリンタワーとの距離がありすぎるので、やはり
違う気がする。
昭和 52 年のその近辺の航空写真を貼っておく。
http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/77/ckt-77-1/c7b/ckt-77-1_c7b_24.jpg
オープニングとか、若や竹田と会話するマンションの入り口部分は、山手町ではない
別の場所で撮影されていると思う。そもそもそれらしい建物が存在しない上、バック
にトラックがガンガン走っているけど、これは山手町では考えにくいので。それ以外
にも横浜で撮影されたとするとどこだか想像しにくいのが、絵を描く坂田のシーン
とか、磯子にあるという設定の南モータースの場所とか。前者では赤い橋が、後者
では海沿いの道路がどこだか分からない。これらは、関西で撮影しているのかも。
ファンファンが通っていた学校が山手町だったり、南役の田中が実際に磯子に住んで
いたりするのも興味深い。
長々と失礼しました >>128
下校する洋子の隣りにいる女もすげーブスだったな 最後の方で軽くゴッドファーザーをパクってるとこが好きだな。 >>142
二人並んでタイツを履いてバレエのバーレッスンをした事もあったらしいw なんで、奥さんはトルコ風呂に沈められたのだろうか?
自分から進んで沈んだとは思えないのだが・・・
そのあたりの描写が無かったのが残念。
健さんが相手の組の若頭を蹴り殺した後、今は堅気の板前になっている稔侍の店に
逃げ込んでくるというのはどうも納得いかんな。
たとえ足を洗っても俺は昔の兄貴分なんだから面倒見ろっていうの?
季実子とデキてる三浦に一緒になるなら堅気になれと言ってるクセに、これでは
また仮釈放で出てきたら二人に会いに行くんだろうと思えちゃう。 >>190
なぜかって?
昭和だからだよ。
>>191
あれは健さんを慕う舎弟連中の能動的な行動だろうが。 >>187
池上季実子以外、見れないし老けとる
もっとマシな女優居なかったんか…
俺的には冒頭、健さんが元町? らしきとこ歩いてて2組の親子が出た後 対面から一人で歩いて来る娘さんが好みだ!
この当時、低学年のワシからすれば今は立派なオバチャンだろうけど(泣) >>186
健さんが住んでるマンション、部屋とロビーは別のロケ場所だね。
あのロビーは、山手にいまもあるマンションのものだ。
山手通りを歩くと、あのロビーも通りから見える。 TBSドラマ 『毎度おさわがせします1』でB作の愛人だったエアロビクスの先生、岡本広美が名曲喫茶のウエイトレとして出てた…
何か聞いた声だと思った 「駅」はフィクションなのに、円谷幸吉の自殺のニュースに遺書全文の引用や、
TVに映るエヌエイチケー紅白歌合戦からの八代亜紀の舟歌など、事実や既成曲
への寄りかかり具合と、たまたま知り合ってデキてしまった女が、上司を殺した
ホシの情婦だったというご都合主義に大いにしらけさせられたが、この「冬の華」は
ヤクザ版あしながおじさんに徹していて、馬鹿らしいけど腹は立たずに見られたわ。
これ、いい映画だと思うけど、健さんもっと引けやって思ったな。
ヤクザの父親と娘っていう葛藤が、もっとクローズアップされるのかと思ったけど、
池上季実子はあまりキャラ付けがなくて、いるだけ状態なんだもん。
上で書かれてるとおり、もっとヤクザ版あしながおじさんみたいなのを
期待してたんだけど、わりと普通の抗争ものだった。
でも田中邦衛はカッコよかったな。
仁義なき戦いみたく蝙蝠的な奴もいいが、こういう舎弟役をやるとカッコいい。
顔に似合わず声がw 佐藤純弥監督を発見。
これはマニアの人たちの間では常識ですか?
>>197
ヤクザの父親と娘っていう葛藤
親子じゃねーし 稔侍さんが、そっと峯岸さんに包丁を渡すところがかっこいい! 今日見直したんだ(何回目か知らん)。
健さんが東京の兄弟を訪ねるシーン。
最初に西新宿、それから昔の東邦生命ビルが背景に映り
貨物列車と黄緑の山手線?線路沿いに兄の家。
あそこのロケーションどこか分かる方居ますか?
まぁ、恵比寿駅方面山の手線内あたりのような気がします。
なんで「トルコ」なんてこの映画の雰囲気に合わない台詞を出すのかな 小池朝雄は本当にいい役者だったなぁ。
こいつぁ驚いた…うちのガキ慶応受かりゃがった…
ガキがいるんだ、何とかならねぇか… >>206
だね、早逝が残念すぎる。
基本悪役が多いんだけど役柄によってはとんでもない深みを持たせて主役陣を食っちゃう。
「仁義なき戦い」の“広島死闘編”“頂上作戦”なんかは最たるものじゃない? 今日、通り掛かりに写真を撮りました。
http://www.gz-loader.com/scenery/data/1253690842/org/image1312816286.jpg
健さんが、成長したヒロイン(池上季実子)を初めて目撃する場面が撮影された場所。
フェリス女学院高校の近く。
正面に見えるのは、山手カソリック教会です。
最高の映画。kenさんのファッションがきらりとひかる テーマ曲が切なすぎる、心にしみる良い映画なんだが……変な東映テイストみたいなのが
邪魔。あと、これ観るとチャイコフスキーが聴きたくなる。 公開当時、「最後のヤクザ映画」と言われたくらいなんで、
東映テイストこそがこの作品のカナメなんだけどなあ。
これ一本だけツタヤで借りてきて見ると、タイトルがタイトルだし、
「東映ヤクザ映画史」の中の一本、という側面は理解されないままになってしまうんだろうか。
俺は封切直後に、二番館で「暴力団再武装」「バカ政ホラ政トッパ政」との三本立てで見て、
そういう三本立ての中の一本だったからこそ、
「あァ、これで本当に東映ヤクザ映画は終わっちゃうんだろうなあ」と感慨に浸ったよ。
実際は、これの後も「極妻」だの「修羅の群れ」だの「赤と黒の熱情」などと、
ダラダラと続くことになったんだけど、この作品で完全に終了になっても良かったと思う。 健さんが独りウジウジしてる部屋の片隅に転がるレモン、おいおい倉本、
ええ加減にせーよ!とムカッ腹が立った。降旗も何も考えずに撮るなよ!
アイドル映画じゃねーぞ、と。 健さんにやらせたら駄目だよな。
出所して、すぐに殺人じゃ死刑になってしまうよ。
子分や弟分達の誰かがやるべきだった。 小池に指2本詰めさせて引退させるとか幾らでも手はあるよな。
親分売ったから殺すっていかにも任侠映画ぽくて嘘臭くなるわ。
ゴッドファーザーじゃ裏切者だけでなく相手もちゃんと始末するぞ、と。 ラスト、峰岸とかボサッと突っ立ってねーで自分でやれよ、
役立たずだな〜と思いますた ノ(^^) 仮に、峰岸とかが先に仕事しちゃったら
その後の展開どうなったのよ?
と突っ込んでみるw 岡田真澄がトップを務める「関西」の組の出先事務所がある場所、という設定で、
ロケ撮影された、伊勢佐木町5丁目の一角。
http://www.gz-loader.com/scenery/data/1253690842/org/image1315929689.jpg
写真上は、会長が殺された後に激怒した山本麟一が殴り込みしようとする場面。
周囲の風景は、暑苦しい顔の後ろにちょっと見えるくらいだけど、この場所に間違いない。
それにしても、何でこんな、何の変哲もない、フツーの商店が並ぶ場所を選んだんだろう。
もっと「絵になる場所」は近所にも他にあるのに、あえてフツーの、
如何にも商店街っぽい風景を選んだのか? >>216
ベタな展開だけど“腹心が健さんのために独断でトライしてあえなく玉砕”って一幕があればよかったかもね。 >>214
そんなんまだ甘いわ。
車でそっと池上つけて眺めてたりってストーカーだったじゃねーかよ。
しかもロリコン。
「おまえ、ブラジルのおじさんなんだってえ、出たらやるんだろ?」とか言われてキレたのは、図星だったからって観ている人がみんな思っちゃう脚本は酷すぎるぜ。
それとさ、健さんヤバイってんでみんなが稔侍のとこ集まって緊張している最中に、なあんで池上のこと考えちゃうわけ?
あー情けなかー。
少しは寺田の苦悩とか考えてあげて。
倍賞姉妹丼をやらなかったことは評価します。
あれは邦衛が悪い。あんな悪戯はダメだろ。
健さん溜まってただろうに・・。 安価版のが売ってたので見た。
おいらが健さんなら確実に倍賞美津子とやってるな(´・ω・`)
良い映画でした… すごい長寿スレですね。昨日初めてこの映画見ました。
健さんの渋さが良かった。
久々にセリフで「トルコ」という言葉を聞いて、
初めは普通に国名の方かと思ったことに時代の流れを感じました。
今の若い世代だと「その女はトルコ(国)に行ったのか日本にいたのか、話がわかんね」ってなりそうw >>198
わかったーっ!
健さんが一人で元町をブラブラと歩く場面で、
望遠レンズの隠し撮りで撮影されている健さんの前を通り過ぎる男だね。
しかし、言われてみなければわからない。それに、本当にあれは佐藤純弥なのかな。
確かに(言われてみれば)佐藤純弥に見えるけど、他人のソラ似と思えなくもない。
(健さんと佐藤の関係を考えれば、カメオ出演というのもうなづけるが) 路地裏でキレてチンピラを蹴り殺してしまう健さんが好きです。今こんな描写をやったら問題にされるんだろうな 殺しちゃいないよーっ。
血祭りに挙げた、っていう程度。 >>217
そうそう、裏切りものだけ殺って終わりって、えーっ?って思ったわ。 倉本さん、洋子役を山口百恵にやらせたかったんだけど、百恵ちゃんのスケジュールが合わなかった。
南極物語の夏目雅子が演じた役も当初、百恵ちゃんにオファーしたが、ダメだった。健さん、百恵ちゃんにはフラれ続けてるんだよな… この作品、大好きで何度も見てますが、今度テレビでやったのを見て考えた。
全体が健さんの「主観」で描かれていて、そこが叙情を出しています。
一方、仮に「客観」視点でみると、ようはヤクザ内部の抗争と権力争い。
その観点で見ると、健さんは「操り人形」だったのではないか?
南(田中邦衛)、立花(夏八木勲)、ミナケン(峰岸徹)らは、
親分の殺害をきっかけに、一本気で世間知らずをヒットマンをあやつり、
組織内の対抗馬の小池朝雄を殺害し、主導権を握る。
関西側と戦うと見せかけて、結局手打ちに持ち込む。
新時代にふさわしいビジネスライクな組織のためには、健さんタイプは不要。
オジキグループを一掃し、次世代が権力を握るためには、山辺を倒すのが一番だ。
首謀者は明らかに南ですが、北大路欣也が黒幕の可能性がある。
ゴッドファーザーで言えばマイケルの北大路にとって、
暴力に頼る健さんは邪魔な存在。
南と一緒に健さんのプライドをくすぐり、いいように操って目的を達成した。
山辺殺害に至るシーンを見ても、明らかに健さんを主犯に仕立てる意図が丸見えだ。
といった観点からみると、南や北大路欣也の言動のダブルミーニングがよく分かりますw
洋子の存在も、南らが健さんを犯行に追い立てるコマに過ぎなかったと思える。
>>239-240
悪気はないんだろうし、その書き込み自体は面白いけど、
せっかくの感動がさめるようなことを言わないでくれ。 >>241
興ざめさせてスマン。
年取ると、つい裏を見たくなるもので。
でも、例えばこの作品の元ネタの「ゴッドファーザー」などは、
どの人物の視点から見ても、構成が揺るがない。
>>242
「W」でもなかったかな。
>>213
去年のレスだけど、言えると思う、賛成。
結局「冬の華」は、東映ヤクザ映画(+任侠映画)の
賑わいのある大通りの路傍に咲いたあだ花。
だからこそ美しい。
全編、東映ヤクザもののパロディー、いやオマージュでできている。
それをひっくり返し、日常的視線、男の内面から追ったのがこれ。
仮に加藤泰が撮ったら、全く別の作品になったろうな。
まあ、倉本聰だからこうなったんでしょうが。
全編、東映ヤクザもののパロディー、いやオマージュでできている。
それをひっくり返し、日常的視線、男の内面から追ったのがこれ。
イミフ。どっちなんだ? 実録シリーズで、ヤクザのえげつない部分に焦点を当てたから
もう一回、健さんのロマンの世界に戻そうとしたんだろうけれど
昭和五十年代のヤクザ社会で、健さんのロマンを作ろうとするのは
絵空事になって説得力を欠いてしまう。
実録シリーズの破壊力は強かったなと思う。 >>245
曖昧でスマン
>>246さんのがよく言い当てている。
個人的印象では、オマージュをしようとしたが、裏返ってしまった、というところ。
もともと東映ヤクザ映画は、義理人情と任侠道という建前を基本に、
儀式的なスタイルで、様式美を追求した舞台芝居のような世界。
それが、アメリカのマフィア映画、実録もののヒットで
かつての世界観が成立しなくなった。
「冬の華」の制作意図としては、現代的なヤクザ映画ということで、
かつての任侠道をモダンスタイルで描くことにあったと思う。
しかし、倉本・降旗がつくったものは、任侠道すらも「感傷」や
「男のペーソス」の材料にしてしまう「私小説的な作品」。
仁義が建前でしか無くなった時代に、ヤクザを描くなら、
例えば、コーエン兄弟の「ミラーズ・クロッシング」のようなスタイリッシュ路線もあった。
それが「私小説」になったところに「冬の華」が「名作」になった理由があると思う。
>>246
「破壊力」
その通りですね。
この偶像破壊のあと、偶像を拝む人は誰もいない。
観終わってどうもすっきりしない。
かつての東映任侠映画の健さんなら、池部の娘が大人になった時点で、自分が父親を殺した男だと
名乗り出て詫びを入れただろう。そうせずに恩人だと思われていい気になって、現実からは逃げている
男が果たして漢なのか?
健さんが身内の裏切者を始末して豚箱へ逆戻りしたところで、岡田真澄の組は痛くも痒くもないではないか。
>>248
この解釈もなるほどと思う。
池上季実子に名乗り出ないなら、そのまま旭川の木工工場に行けばいい。
北辺の地で、寡黙に過去を背負って生きる、という描き方もできたかも知れないヰ。
居酒屋兆治の重いバージョンも面白い。
それじゃあ映画にならないちうなら、>248さんの言うように、
娘に告白した後、自爆的な殴り込みをかけて、清く果てる。
相手はもちろん、岡田眞澄だ。
小池を殺ることは、第二の池上季実子を生むことで、自分の行為への自覚がない。
娘に無言電話をかけたり、南の事務所で対面してもしらを切るなど、
ちょっと奇妙な構成だと思った。
>>251
トンクス。
健さんが岡田の組の者に絡まれてブチ切れて蹴り殺すシーンがあるが、あれなども
それこそ、かつての健さんなら組の事を考えて黙って殴られて「気が済んだか?」
とニカッと笑って立ち去る場面ですよね。倉本聡の狙いが任侠映画のルーティンを
ひっくり返すことにあるのなら話は別だが、そこまで徹底されてる訳でもないしね。
健さんのイメージは、男らしく、義侠心あふれ、禁欲的、寡黙。
だが、これらを支える「強さ」が重要。
いざとなれば、全員やっちまえるのに、それを組、恩義のために抑える。
しかし、抑えきれない男の心、最後に爆発して本性の暴力性を開放する。
この強さを秘めた禁欲さか、まあ、男の美学ですな。
翻って>>252さんのいう、雑魚を血祭りに上げるシーンは、
ちょっとこらえきれなかったのか、という気持ちが残りますね。
だって、健さんから見たら、相手にするほどの連中ではない。
自分の勝手な感想だと、「冬の華」は、センチメンタルで好きな作品だが、
健さん視点の「一人称」が、まずかった。
さらに、カタルシスのための「暴力シーン」が少なさ過ぎる。
ゴッドファーザーをまねた南らの「討ち入り準備」?も、ほとんど不発。
小林稔侍も、カタギになった身を振り捨てて、殴り込みに加わらねば。
緋牡丹博徒、残侠伝、総長賭博とまでは行かないにしても、
最後には、相手の組事務所に殴り込み、敵を皆殺しにして果てるのがいい。
ここは、かつての歌舞伎風でなく、現代的なタクシードライバー風で。
最後は、若妻になった池上季実子が、健さんのお墓に花を添える。
そこに雪が降りかかる。
花の上に降り積もり雪片。
流れる涙を拭気もしないで、雪の霊園の道を歩み去る池上季実子。
クロード・チアリのテーマが重なって おしまい。
なんてね。
>>253こいつの薄っぺらい感想文にワロタw
的外れな内容のくせにまた臭い長文w 池上季実子って、ぜんぜん股臭くなさそうで、そこがダメだな。
無味無臭って感じだ。
「冬の華」のヒロインは、ちょっと匂う方がいい。
山口百恵だったら良かったんだよ。
いまリメイクするにしても、武井咲とか剛力彩芽や前田敦子じゃダメだ。
洋子が百恵だったら、三浦洋一は友和にチェンジされてたんだろな あまり目立たないけれど、寺田農がかなりのキーパーソンだね。
この人はもともとの俺のアニキだ
おおおそうか、ほないこか >>255
倍賞美津子は匂う感じだな。
>>257
寺田農はいいねえ。
あの思い詰めた表情が役柄にあっている。
既出かも知れないが、小林稔侍はこの作品で心に残った。
例のカウンター越しに出刃をそっと差し出すシーン。
握りやすいように取っ手を相手に向けて出刃を置く@カットだが、
これで小林稔侍は「俳優」になった。
ちょっと違和感のあるのは中華料理屋の小沢昭一。
台詞もアドリブっぽいし、健さんもどう返していいか、戸惑っているような芝居だ。
このシーンは、全体の中で妙に浮いている。
>>260
稔侍は台詞がなくて大正解だったな。喋ってたら台無しだった。
本人は最初は不服だったろうな。 >>261
それは、どうかな。
「バトル・ロワイヤル」の安藤政信もセリフなしだったけど、あれは最初はセリフが結構あったのに安藤の方から「セリフなしにしてください。
死神みたいなキャラで徹底させたいです」と頼み込んできて、結局ああいうふうになったってことだよ。
「冬の華」での小林稔侍も、セリフなしだからこそ生きる役だとわかってだだろうから、納得して芝居してただろうと思う。
峰岸徹の役も、もっとセリフが少ない方がよかった。健さんを慕う気持ちを言葉で説明し過ぎてしまってる。
>>261>>262
台詞の有無は、微妙なところですねえ。
個人的には、小林稔侍=寡黙という印象はぴったり。
余談で申し訳ないが、乃木坂にある喫茶店に行った時、
高倉健と取り巻きが数人入ってきたのに出くわしたことがある。
「冬の華」を見る前だったので、小林稔侍は意識しなかったが、
話の感じで健さんと後輩たち、という印象を持ったので、あるいはいたかも知れない。
意外だったのは、健さんがよくしゃべっていたこと。
後輩?が何か言うと、愉快そうに教えたり、諭したり、おしゃべりと言っていいほど。
映画の印象とまったく違うので驚いた。
他のシーンでもそうなのか分からないが、気の許せる仲間?たちと一緒だと、
明るく愉快になれる人だと勝手に思った。
背が高く、喫茶店の席に座っているだけで輝いていた(とおれは思った)。
直接健さんを見たのは、このときが最初で最後。
>>263 なるほど、似ている感じがする。
>>264
健さんはおしゃべりで有名だよ。
気を許せる人たちだと超饒舌。
いい時に遭遇しましたね!羨ましい。 >>265
そうだったのか、知らなかった。
テレビにも出ないし、映画の寡黙なイメージしかなかったのでびっくりした。
その喫茶店にはよく来るらしかったが、店の人も他の客も、
ごく普通の対応でスター扱いしないのが好印象。
よくスターの色紙とか記念写真とか飾ってる店があるが、まったく違う。
ただし、そのせいで自分もサインが欲しかったのだが、
声を掛けられず、惜しいことをした。
健さんもまわりの人も背の高い人が多く、
よく覚えていないがおしゃれでかっこよかった。
誰かが着ていた革のジャケットの色と質感がすごくきれいだった。
マフラーしていたのを覚えているので、冬だったのか。
>264
よく喋るといえば薬師丸ひろ子とのトークは面白かった
「なんでそんなにブスなの?」「あんた、拾われてきた子なんじゃないの?」
とか健さんがガンガン攻めてたなw
閑話休題
倉本聰というのは我が強くて、大スター健さんを使って何かやらかしてやろうという気があったのか
「あにき」でのセルフパロディの殴り込みシーンは酷かった
あれは古谷一行、大林監督の「金田一耕助の冒険」とならぶ世界二大セルフパロディ問題作だw >>267
ウィキだと、倉本聰は東大でたあと、ニッポン放送に勤務し、
こっそり脚本を書いていたが、ラジオライターに終わりたくないので
東映の岡田社長に転職を依頼したことがあるようだ。
当時の東映は任侠路線が延びていた時期だし、インテリにありがちだが、
ヤクザ路線への興味は元々あったんだと思う。
今「仁義なき戦い」を通してみているのだが、
純粋に映画の脚本家としてのスキルを見ると、笠原和夫とは、
掃討の差がある(倉本が落ちる)と思う。
個人的に「冬の華」は好きだし、倉本作品も気に入っているのが多いが、
やはり倉本聡はテレビが一番あっている作家だな。
>268
さっき、録画してた倉本と山田太一の対談番組をみたが
やはり倉本は演劇の人だから映画よりセリフ台詞重視のテレビドラマにあっているのだろう
木下の弟子筋ともいえる山田太一と二人して
木下恵介の脚本はつまらないともいってたなw 空港にて
健サン「初めまして!馬場さん!今日は何方へ?」
G馬場(無視。葉巻銜えたまま外方向く)
健サン(怪訝な顔で去ってしまう)
G馬場「誰だ アイツ 慣れ慣れしい・・・」
腰中 「マズイですよ!健サンですよ!」
G馬場「そんな奴知らねえよ!水戸黄門出てネエだろうが!」
(実話) >>202
すごく以前の買い込みだけど、このシーンはおれも大好き。
大滝秀治は昔から「初老のオッサン」という感じだが、
このときの町工場の工員という設定がぴったり。
ロケ地のことですが、個人的な印象だと、
東邦生命ビルが移るシーンと、線路脇の公園は別の場所だと思います。
このシーンを勝手に考えると、
高層ビルが建ち並ぶ都会の片隅にあるうらぶれた町工場。
線路脇の小さな公園で出所した弟との再会する。
電車の音がうるさい四畳半で安ウィスキーを酌み交わす中年の兄弟。
といった演出意図があり、それに応じた場所を集めて構成したのでは?
下町の軒の無効に東邦生命ビルが見えるシーンは、北新宿あたりか?
線路脇の公園は、新大久保か、高田の馬場あたりか?
そんな気がします。
>>272
「すごく以前の買い込み…」
熱心な長文だということは素直に感じる
しかし冒頭の奇怪な誤字のせいでまともに読む気にならん
↑
これ皆の総意な >>273
誤字達治が多いのは悪い。
仕事中に後ろをとおるヤツの視線を気にして書いているので。
健さんの代表作
高校生になってもブラジルにいる足長おじさんの存在を信じて疑わなかったの?
三浦との男女関係はどこまで発展してるの?kiss止まり? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています