言えるのは

裕次郎にとっての黒部の太陽=心血を注いだ一作
三船にとっての黒部の太陽=映画の中の一作

ってこと。三船は黒澤の傘寿の誕生会に招かれたときも「彼との作品以外は
忘れてもらっても結構」と言ってるくらいだし、代表作はごまんとある人。
石原プロの出し惜しみ戦術は、現有勢力を食べさせていく手段としては有効
だけど、俳優石原裕次郎の評価ってのが勝新や三船や錦之介並にはなれず、
この3人の再放送番組を見て新たなファンになったというような世代の掘り起こし
はできない。
裕次郎やひばり商法は、年寄り世代がみんな死んでしまったら立ち行かない
危機が出てくると思う。