「黒部の太陽」は当時の現場の労災意識の低さや在日外国人労働者の人権軽視
が見事に描かれている。永くビデオ化されないのはその辺もあるのかとも思う。
熊井啓監督の最高作と思う。「帝銀事件 死刑囚」「サンダカン八番娼館」「謀殺 下山事件」より好きだ。
またこういう作品が「関○電力」「熊○組」のコマーシャル映画としても位置づけ
られているのだから、1960年代の自由な気風と当時の配給元日活の大らかさを感じる。
もし今リメークしても、脚本ががんじがらめになって、CGばかりが目立つ批判精神のない作品なると思う。
この名作を若い世代にも見てもらいたい。日本映画の文化伝承のためにもDVD化を!