白痴/どですかでん
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原作は確かに暗い。文章は諧謔的なんだけど内容は救いようが無いというか
何ともやりきれない。映画は原作の半分弱をほぼ忠実になぞっているけど、
なぜか明るくなった。 結局、市川崑の不安は的中しちゃったね。
興行的にも批評的にも失敗。そして黒澤監督の自殺未遂・・・。 批評的に失敗というのは、
それ以前の黒澤映画とはあまりにも違った感触に戸惑ったってことでしょ?
今だったら当時より先入観無く見られて、評価も上がってるんじゃないかな。 ど で す か でん ど で す か でん ど で す か でん
ど で す か でん ど で す か でん ど で す か でん
どですかでん どですかでん どですかでん どですかでん
どですかでん(電車バカー)どですかでん(電車バカー)どですかでん(電車バカー)
どですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどでどでどでどで
どですかでんどですかでんどですかでんどですかでんどですかでん 何でもないんだよ、当たり前のことなんだ。
じっとしてりゃあいいんだよ。
目をつぶるんだよ、かつ子。
何でもないんだから・・・
目をつぶってろ!
ズボッ! そうだね・・・女は魔物だね。
ぼく、女なんてちっとも欲しくないよ。 顔面神経痛の伴淳が鬼嫁をかばうシーンも
よかった。少なくとも、黒澤のカラー作品の
中では最高傑作(デルス・ウザーラは未見) 「どですかでん」は、黒澤監督初カラー作品にして、最も幸せの寓話として成功している。
影武者以降の黒沢作品の展開の、予告編的?作品。この作品以降と、それ以前の黒沢監督の作品を観る上で重要な分岐点をなす作品だと思う。
後の「夢」などと比べれば一目瞭然。
どですかでん
子ども死んだり
狂ったり
犯されたり
殺されかけたり
べたっとした色使いと相俟って
けっこー不気味だった。
ホントは怖いグリム童話 ってトコ・・ どですかでん は強烈な色彩と毒を含みながら、
「世の中は、こんなにも美しいんだ」という
監督の強い主張を感じる。
>>110
灰皿の中のタバコを残り物の料理にぶちまけて
食べられないようにした女に
「意地の悪いことすんじゃねえ」という料理人がよかった。 >>115
この言葉はじじぃか偽善者かそれなりに辛酸を舐めた人か情の強い人にしかわからんかも知れない気がする >>115
美しくも何ともない現実逃避したクソ人間ばかりじゃないか。
電車ばかみたいに脳内世界で生きている人間と、映画という虚構を作って生業としている自分とは同じだということ。
現実社会と脳内世界、生きている、存在しているといえるのはどっちかということだ。
電車ばかみたいに100%脳内世界で生きてみたいという黒澤の狂おしい叫びみたいなのを感じて痛々しい思いにさせられるな。
よく、人間賛歌みたいな評を聞くが、本質を理解していない??状態になったやつの苦し紛れの感想に過ぎない。
>>120
考え杉なんだよ。ビートルズの「Nowhere Man」でも聴いてみたら? 人間は現実の世界と脳内世界と両方生きている(比率は人それぞれだが)、と俺は思っているのだが、実際はそうでもないのかよ。
みんな現実のみで生きてるのかよ?
夜寝る前とかいろいろ架空設定で脳内プレイとかしねえの?
あるいはスポーツ見たり映画見て登場人物と自分を入れ替えて創造してみたりとか…。
そういうヤツなら「どですかでん」「季節のない街」の主題なんかすぐぴんとくるもんだと持っていたのだが、そうでもないのが不思議だ。
で、ほぼ100%脳内のみへ行ってしまってるのが、電車ばかとロンパリマイホームオタおやじ。
それはそれで幸せな生き方にも見えてしまうのは危険な兆候か?
たんばさんが自殺志願おやじに言うじゃん、
「あんたが生きているうちは、死んだ家族も(あんたの脳内で)生きているんだ。
あんた、死んじゃってその家族も殺しちゃってもいいのか?」って。
認識とか実存とは何ぞやの初歩なんだけど、その面からアプローチしてる評論もきかねえよなあ。
白痴のキャストって
他のどの黒澤映画よりもダントツで豪華メンバーなんだよな
今から見ればではなく
当時のキャスティングから見ても ていうかなんで白痴とどですかでんが一緒に括られてんだ?
ぜんぜん違うと思うが?
どですかでんは舞台は太陽の墓場とか橋のない川とかそっち系の底辺のストーリーだし
白痴は舞台は地獄に落ちた勇者どもとかの貴族とか金持ちの話 白痴の舞台は札幌でなく満州帝国の新京にすればよかったのに。 どですかでんのオープニングテーマはなんと言う曲だい?良い曲だね 地方議会議員の家を守るためにかなり血の濃い近親婚をさせて、
3人生まれた子の2人があっぱっぱーな家があるんだけど、
男の子はどですかでんになって女の子はお人形さんを抱きしめてる。
IQは低くても性差って確実にあるんだな。
なんで電車や人形が性的シンボルになるのかよくワカンネ
3人目は噂によるとアメリカまで行って人種を指定して人工授精したらしいんだが、
頭はそこそこ人並みの女の子なんだが気の毒なことにアルビノだ。
ここまで書いたらあの家かって知ってる人もいるだろうが黙っておいてやってくれ。 >>129
サントラCDでは「メインテーマ」になってる。
武満徹の作曲。
>>131
それ最近の話? >>音源はステレオかな?どですかでん公開当時自分の親父(今年還暦)が
久しぶりの黒澤作品!と期待してが見て頭がくらくらした・・・
98歳で無くなった祖母が生前「羅生門」を受賞前に見たけど
「難しいな〜」が正直な感想・・
自分自身は経過を知っているから驚かないけどリアルタイムだと同じ反応するな
・・・
>>133
通販のみのサントラCDではモノ、ステレオ両方入ってるよ。
多分、あまりに収録時間が短いからじゃないかな。 >>134
サンクス(遅くてごめん・・)
どですかでん自分が見たときは三波、伴淳の演技でジーンときて
松村達雄でゾットしたな〜
あと全体を通して感じたことは「黒澤監督この時期つらかったのかな?」
気になって岩波の全集読んだら昭和46年 自殺未遂
悲しすぎる・・よく立ち直ったと思うよ
四騎の会の第1回作品は「どら平太」が良かったと個人的には感じますけど・・
どですかでん
これは頭が少し弱い坊やが電車遊びで近所の一軒一軒を駅に見立てて
駅から駅と訪問する物語でね
ジュリアン・デュヴィヴィ監督の映画のよう
子供が一軒ずつズッーと人生をスケッチして行く
ドラマとしてはこんなに面白い話はないのにね
着想が凄い
一人の子供が見えない線路を伝わって行く所なんか本当に珍しい
西洋人ならいっぺんに映画にしたい話だし、オムニバスで非常に
面白い使いかたをしているんだ
しかし未完成で終わってしまったね
相撲板から10スレぐらいを経てここの>>136にやってきました。
記念真紀子。 あの街によく似た街を見つけました。
でも、内緒・・・ どですかでん、長く観る機会が無かったのをようやくビデオで観ました。
救われる気持ちと救われない気持ちを同時に沸き起こさせる映画。
正直、感動しました‥。さすが黒澤。
色彩設計も凄いね。聖的な美しさと毒々しい汚らしさが混然一体となってる。
ところで、三谷昇の子供の役はゴジラ対ヘドラに出てた子ですか?
泣いたよぉ、プール〜〜… サム・メンデスの「アメリカン・ビューティー」をみた時、風に舞うビニール袋とか少女と赤い花の組み合わせとか、「どですかでん」へのオマージュなのかな?などと思いましたが。 三谷さん、何故か「笑っていいとも!」の
テレホンショッキングに招かれたことがある。
あの番組で、どですかでんと殆ど変わらない不気味さを貫いてたな。
結局時間が来て、お友達を紹介する段になったものの
お約束の「客席え〜!」が全くなくてw
お茶の間のこっちがハラハラしたな。とにかく合掌。 >>144
>とにかく合掌。
それ、他のどなたかと間違われてると思う。 >>145->>146
とっくに故人じゃなかったか?
とにかく三谷さんはいいともでドン引きされたw 自分も見たよ
もう10年以上前、
出てきた時点でドン引きだったうえに
三谷さんが自分で書いたかなんかした絵を持参して披露した後
「いい芸術作品は見るだけで頭にいいそうなんですよ」みたいな客いじりを、ペロっと舌を出して言ったんだけど残酷なまでに引かれてた。
いいとも2回出てるね
87年4月21(火) 李 麗仙→22(水) 三谷 昇→23(木) 南 美江
92年5月07(木) 西田敏行→08(金) 三谷 昇→11(月) 宮本信子
三谷さんは戦争中に目を負傷したらしい。
それ以来、目にコンプレックスがあるんだと。 三谷さん、二、三年前の公演と思うけど岩松了の芝居に出てたのをBSの深夜で見かけた。小林薫とか緒川たまきとか出てたやつ。
やくざの親分の役でしたが、軽妙かつ堂々たるものでした。お元気そうでうれしかったよ。
目のケガは交通事故が原因と記憶してたんだけど、戦争がらみだったの…? >>96
市川崑は四騎の会の第一弾映画としてもっと明るい映画にしたかったらしいよ。
第一弾映画になるはずだった「どら平太」は黒澤が人を斬るのはもう嫌だと言ったため断念したみたい。 >>155
四騎の会はこの映画の製作しただけなの?
他にも作品あったらおしえてください。
芥川比呂志のあの表情はスゴイな。下手なホラー映画なんかよりよっぽど怖い。
実際に病気だったのかな? 爆笑問題の太田が
「どですかでん」はスゴクいい映画だと絶賛してたね。 >>155
この映画が第一作で、次が小林正樹の「いのちぼうにふろう」。
その次が同じ監督の「化石」。
劇場公開作品は、以上の3作だけだと思うが…。
でも「いのちぼうにふろう」は、“監督=小林正樹(四騎の会)”と
タイトルに出るだけで、製作は東宝と俳優座ですね。 ていうか
木下、市川、小林、黒澤が集まって金をそれぞれ出しても
映画製作ができるほどめちゃくちゃ儲かってるわけじゃないんだろ
詳しいことは忘れたけど、外国の映画評論家が「どですかでん」を評して
「原爆投下後の廃墟の町での人々の暮らしを描いた」みたいな
ことを書いていた。
たしかに瓦礫の山みたいなオープンセットだったけど、もうちょっと
真剣に観てほしかったな。 洋画の「シリアナ」ってやつ見て、誰が主人公だか分からなくて不満だったが、
主人公が誰だか分からない映画って結構あるのですね、シリアナ、どですかでん、
以外にも主人公不在の映画ってありますか?また、この表現方法に何か専門用語があるのでしょうか?
しかし、悔しいけど、主人公不在の映画って難しいね。
小学生の頃赤塚不二夫のギャグゲリラって
マンガ読んでたらクイズに当たるたびに子供が
「どっでんすかで〜ん」って踊りまくってて
意味ワカらんかったけどつい最近ようやく
わかった。 >>159
影武者や乱はピンとこないが、
どですかでんはお気に入りの様子だったな。 フランス映画?の「白痴」より黒沢版の方が原作に忠実だった。
伊達に長くないw 島さんはあのワイフのどこに魅力を感じてるんだろうか? 米屋からただで堂々と米を掠め取る方法を教えてくれた。 きみ、そんなもの振り回したら危ないよ。ぼくが代ろう。さあ、よこしなさい。 >>162
洋画なら「ラブ・アクチュアリー」「8人の女達」「王の帰還」とか色々あるだろ。
大体「みんなが主役」ってごまかすけど。
ていうか黒澤映画でタイトルに主人公の名前がついてないやつは
主人公がと1人だけ突出してるわけではない内容の映画が結構ある。
七人の侍や羅生門や夢の主役って誰だ?
白痴ってアマゾン検索すると原節子主演になってるけど本当にそうか? >>172
>白痴ってアマゾン検索すると原節子主演になってるけど本当にそうか?
やっぱ、森ちゃんでしょ。
>タイトルに主人公の名前がついてないやつ
白痴の場合、白痴=ムイシュキン伯爵=森だから
本当は明確に森が主役の映画なはずなんだよな。
漏れはラゴージン三船が好きだ。あの成金服最高。 二人とも原節子に振り回されるから
原さんが主演だよ 当時映画で使用する電車の絵を募集してたので東横線描いたのを送った。クレパスもらった。 >>176
それで映画には映ったの?
頭師さん本人が描いたのも一番最後に映ってるらしいね。 「白痴」で原節子がストリップをする場面は撮影されたんだろうか?
4時間半版にはその場面はあるんだろうか? オープニングと最初の電車が発車するあたりまでは凄いわくわくした。
しかし中盤以降の見所が全く分からない。
プールが出るところはびっくりしたけど。 「サルでも描けるまんが教室」の最終回の
元ネタってどですかでんの乞食親子だよな。
竹熊「おお!?これはいい!!」
相原「うん、いいね。」 顔面神経痛はワイフが愛しくてたまらないワケなんだな…。素敵じゃないか。 「どですかでん」は役者のインパクト比べ大会。
俺のグランプリ:芥川比呂志 かつ子の伯母さんは自分の旦那がしでかしたことを全部知ってたのかな?
慌てて逃げていく旦那の横であんなに落ち着いていられるところを見ると、全てを知らされた後って感じなんだけど >>188
知ってるでしょ。それに旦那のことは諦めてるよね。 『どですかでん』を30過ぎてやっと見た。良かった。
これを高校生の頃とかに見たら退屈だったかもな。
『赤ひげ』や『どん底』と比べて貧乏人を見る目線が変わっているのに驚いた。
前は俯瞰で見下ろすような印象もあったけど、これはかなり低い目線だね。 脳内電車に、実際の電車の音をくっつける。
それだけなのに何かとてつもない訴求力を感じた。 ガキの頃に見たらつまらなかったであろう、途中で見るのをやめたかもしれない。
でも最近この映画を知って、この年になって見ると
どうしようもない切なさが込み上げて来て、涙が出て来て、
それでも全く救えないストーリーでは無い温かさがどこかある。 南武線沿線住人の俺にとっては
あんなのは日常の範囲内といえよう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています