【松竹】上原謙・佐分利信・佐野周二【三羽烏】
佐分利関連スレはあるけど、他の二人はないのでたててみた。
松竹時代はもちろん、それぞれ大活躍した戦後についても語りたい。 高田稔は鈴木傳明、岡田時彦と共に「松竹三羽烏」と言われてたね
これが初代の三羽烏かな 俺は初めて高田氏を見たのはテレビのウルトラQのマンモスフラワーの回での博士役だった。
あのイメージが強かったんでしばらくは他の映画を観ても別人のようでピンとこなかった 高田稔の松竹在籍は2年位だったんだな
松竹退社後の全盛期は何と言っても入江たか子とのゴールデンコンビだろう
https://i.imgur.com/nSujA3d.jpg
「良人の貞操」(1937)より 俺は佐田啓二、高橋貞二、鶴田浩二の「青春三羽烏」と謳われた三人が一番馴染み深い 入江たか子とスレタイ三羽烏の共演作品
佐分利信デビュー作「日本嬢」(ミス・ニッポン)1931
(フィルム現存していないので一緒に映るシーンがあったかは不明)
佐野周二「恋文」1953 一緒に映るシーンはなし
上原謙 「時をかける少女」1983 夫婦役で共演
で合ってるかな? 最近、松竹時代の川島雄三作品を見てるが日活時代や東宝時代とはまた違った感じだけど、けっこう面白いね 川島雄三は三羽烏のうち佐野周二とは気が合ったのかな
デビュー作の「還って来た男」では主演だし、「とんかつ大将」はじめその後も出演作が多いし 私はフランキー堺や三橋達也が気に入っていたような印象を受けます。 大佛次郎と飲んでた時に金玉がでかいからってえばるな!と言ったのは有名な話 >>504
デビュー時の三橋達也を積極的に登用したのがさぶりんだったね
さぶりん監督作品はなかなか見る機会がないけど
三橋達也出演作では「慟哭」しか見たことがない >>508
高杉さん二十歳そこそこで一旦結婚引退してしまったけど、そのまま女優続けてたらどうなったんだろうな
全盛期は原節子さんとグラビアで並んで掲載されるほどだったけど
戦前小津作品でも起用されてたかも この3人、50歳の頃に松竹の「三羽烏三代記」に揃って出てるけど、今のキムタクぐらいだもんね 高峰三枝子はまだ40歳ぐらいだよ
とても今の深田恭子と同じ歳には見えない 松竹には与太者トリオというのもあったね
(三井弘次と阿部正三郎と磯野秋雄の3人) 松竹も、新三羽烏の高橋貞二と佐田啓二が連続で事故死するなんてなあ 三橋達也も一時new三羽烏の一人だったよね
あと大木実も 晩年の上原謙は、加山雄三のオヤジで若いかみさんに逃げられた哀れな爺というイメージしかない。 謙さんトランペット吹きだったんだよね
俺はホラ吹きだが >>527
「そよかぜ」ではトランペット吹いてるね
「婚約三羽烏」と「東京のえくぼ」ではホラならぬホルン演奏w そうそう、「東京のえくぼ」でホルン吹いてましたね
ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲とか 「東京のえくぼ」は面白いな
ラストシーンが今いちだが 上原謙っていうと大根って評価ばかりで失望していたが、
「映画行脚」って本を読んだら、池波正太郎が上原を褒めていた。
池波いわく、日本のプロデューサーは俳優の本質を見極めるのが下手で、
上原なんてコメディの才能があるのに二枚目役ばかりやらせた。
木下恵介の「四谷怪談」も素晴らしく、殺陣のシーンもうまかった。
「四谷怪談」は中川信夫版が評価が高いが、木下版のほうがすぐれている。
「浅草の灯」みたいなべらんめえ口調の役なんかを
もっとやらせればよかったのに、と言うことだった。
ただ、対談相手の淀川長治は上原があまり好きではないらしく、
話があまりかみ合っていなかったのが残念。
でも、あの池波正太郎に時代劇でほめられるってのは、かなりのものでしょ。 >>533
キノケイはデビュー作の「花咲く港」から上原謙をズーズー弁の詐欺師役にしたり、上手くキャスティングしてたよね。
「浅草の灯」は地回りヤクザとの大立ち回りが戦後GHQの検閲?でバッサリカットされるのが残念。 小津安二郎は上原謙の茅ヶ崎の家にもよく遊びに来ていたらしく、
TV「知ってるつもり」で小津を取り上げたときに加山雄三が、
「高校生のときに、僕はこの小津さんに勧められて、
初めてビールを飲んだんですよ」って言ってた。
(司会の関口宏も小さいときに小津の膝に乗ってる写真がある。)
上原は「淑女は何を忘れたか」に「上原謙役」で出演したとき、
胸ポケットに入れたハンカチを小津が山形にしろと言ったのに、
「映画の中の役で出るんなら言われた通りにしますが、
これは上原謙の役なんだから、僕はそういうハンカチの入れ方は
しません」って言って押し通してしまった。
そのせいか、その後はあまり小津には使ってもらえなかったと語っていた。 >>533
池波正太郎って馬鹿なんじゃないの?
まず二枚目をやりたがったのは上原謙の方。
二枚目役者として、損な役と得な役を区別して仕事を受けている。
商品としての自分を安売りするようなことはしない。
これは山村聡の証言でもはっきりしている。
コメディ映画だと「東京のえくぼ」、
田舎者の方言丸出し映画だと「女といふ城」をFCでやったばかり。
池波正太郎は、あまり映画を見ずにいい加減なことを言っていたんじゃないだろうか。
そもそも映画に関する発言で感心したことはない。
対談相手の淀川長治もよくこんな人と対談したもんだ。 コメディ俳優としての才能は、成瀬の「めし」なんかでも
ちょっと頼りないところなんかはうまく引き出してると思うし、
なんといっても
市川崑の「結婚行進曲」なんか素晴らしいですね。
小津でも、評価が低い「宗方姉妹」も(といってもキネマ旬報ではランク入りしてるが)
上原謙はなかなかよかったなぁ。 上原本人はもっといろんな役をやりたかったんじゃないの?
二枚目スターとしてのプライドはかなり強いものを持ってたみたいだけど、
亡くなった時にも大林宣彦監督が話していたが、
上原は「監督、僕は二枚目じゃないよね」みたいなことをよく言っていたそうだ。
それに吉村公三郎監督が「上原はよく大根と言われるが、
自分が仕事をした俳優の中では上手い方だった。
彼の役は受けの芝居が多いので目立たないが、
そういう役ほどうまい役者でないと勤まらない。彼はけっして大根ではない」
って言ってるよ。 上原謙のコメディ役なら「噛みついた花嫁」(島津保次郎監督)が見てみたいな。
ルンペン小説家と青年実業家の二役を演じている。
シナリオは国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1148718/1/47
で読めるが、フィルムが現存していないのが残念。 セリフがはっきりしない、個性が無い。
でも二枚目といったらこの人っていうくらいの位置だったね。
ずっと前だけど、インタビューで「もっと面白みのある役
をやりたかったです、すっころばしの二枚目ばかりやってて
つまらなかった。」みたいなことを言ってたのを聞いたことが
あるよ。松竹時代のことかと思った。
本人は割り切ってやっていたが、内心は不満な感じに見えた。 戦前の上原謙の出演映画は69本。
この中でどれだけ現存しているのだろう・・・ 衛星劇場でやってた三上真一郎と桑野みゆきと佐野周二が出てるサラリーマン手帖は面白かったな、ブルーレイ化してください