少年時代
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3ゲトー!
いや、本気でいい映画だと思う。
去年かな?テレビで再放送された時、最後の一番良いシーンを切られていてがっかりしたっけ・・・ 別に煽るわけじゃないけど、そんなにいいと思わなかった。
子役たちの演技がちょっと・・。特にケンカのシーンが稚拙すぎる。
最後のシーンだけは良かった。曲とあの汽車のシーンでずいぶん点
数をかせいだと思う。いずれにしても原作、特に漫画の方が良い。 武が女の子と仲良くする信二に嫉妬して、戦闘機の絵を塗りつぶすところ、
信二と女の子の相合傘を書いて悪戯して仲を引き裂こうとするところ、
信二に誰も近づかないようにさせる武の独占志向なところ、
プライベートでは実に信二と仲良くするところ、
最初見たときこれらのシーンに理解できなかったけど、同性愛だよねこの映画。
同性愛が表現したくなければこれらのシーンは特に必然性はないように思う。
そう見るとこの映画は子供映画とは別の裏の顔が見える。
原作漫画もこういう同性愛なノリなん? マンガは同性愛という感じはしない。
原作小説はは「長い道」といいます。中公文庫に入ってたけど、
今は絶版かも。小説の方は、もっと暴力が凄くてラストも救いが
ない・・・。主人公の心の内も「もう、いまさら別にいいや・・・」
って冷めてる感じ。そして、自分の無力さだけを自覚して東京に戻る
っていう構成。でも、一箇所、凄く印象的な部分があって、
ここからネタバレなので注意
最後の主人公の述回で「僕は田舎の少年の一種安定していた
世界に飛び込んだ闖入者だったのかもしれない。だから、進(映画の
武のこと)は必要以上に権力をふるって自滅してしまった。
だから、もしかしたら本当は僕の方が加害者だったんじゃ
ないか・・・」ってのがあって、ハッとしたもんです
感じ。
あ、それと、この映画が少年どおしの「ある愛の詩」だってことは、
公開当時、いろんな評論家が指摘してたよ。朝日新聞の新作映画評
でも、少年期独特の性感情に切り込んだ点はかなり評価されてたな。 5さんへ。ちなみに、この映画の子供たち、主要キャストは地元の
全く素人の子供達だったそうです。プロだったのは進二役の子と、
後半、登場する策略家と、あと知らん。武は高岡市の当時、中学1年生
の素人だったらしいです。でも、武の演技が一番光ってる気がする。 ちなみに武の演技でステキだと思うのは、
1位 雨の講堂で「俺、ちっともかわいそうでない」というシーン
2位 写真館で「わからんのう」と涙するシーン
3位 ラストでヒットラーユーゲントするシーン
4位 電車に追いついて「進二!」と叫ぶシーン
5位 進二を救うため、自転車を一途に走らせるシーン つづき
6位 お寺で疎開の子を襲おうとして「もう、わりゃぁ、土地のものでないがか」と同意を求めるシーン
7位 「じいちゃん、おれ、いってくっから」と言って走り出すシーン
8位 弟にウンチさせて「全部でたか」と優しくきくシーン
この映画大好きで100回はみたな
>>7-8
なるほど。原作のほうは過激で凄惨なんだ。無力さを痛感させられて成長して帰るんだ。
入手困難だけど見てみたいな。
原作と違う同性愛というテーマを盛り込んだために、ちょっとズレのあるシーンも幾つかでてきてる。
岩下志麻母さんの「進二はここにいて良かった・・・田舎の人はいい人たちばかりで・・」
というシーンも、原作の話なら「どんな酷い苛めにあったか知りもしないで何言ってる」
と田舎の現実を知る進二が思うだろうけど、映画版は武とのちょっといい思い出もあるので凄惨さが緩和
されてるのかなと思う。
写真館の「わからんのう」は見てる方も「なんで暴力振るわれるのかわからんのう」状態だったw
多分愛情渦巻いて武もどうしようもない状態だったのかな。
子供の頃見たときはガキ大将が理不尽に振舞うだけの映画だと思ってたけど、
最近見返してみて、いろいろ深いテーマが隠されてたんだなと思った。
後半の策略家のメガネ君が下克上を起こすシーンも、軍国主義から民主主義へ
移り変わる時代背景を表現されてるようだし、なかなかに味わい深い。 少年時代トリビア
この映画の主題歌、井上陽水の「少年時代」は発売当時全くヒットしなかった。
ヒットしたのは、数年後ビデオカメラのCMに使用されたとき。 子供時代にああいう同性愛的な感情普通にあるやん。
巧いなぁ思ったけど、「ある愛の詩」の同性愛とは別物のような
その武の進二への過剰な愛情表現が、武のとりまきの子分にはさっぱり理解不能で
やがて反感を抱かれクーデターで地位が失墜してしまったのは皮肉な話だ。
>>13
ヘェーヘェーヘェー 確かにかなりのロングセラーだったね
何気にミリオン行ってる 汽車のシーンで別れた後二人はどう成長したのか激しく気になるなあ。
最後の写真立てのシーンの部屋、あれは武なのか進二なのか。
頭のいい進二に触発された武もインテリになったんだったらいいな。 漫画版は中学にあがって交通事故で死ぬんだっけか。
そりゃあんまりにもあんまりな終わり方。
映画の方は武が生き続けたということにしといてほしい。 http://homepage2.nifty.com/aleksey/LIBRA/ohuti_yume.html
ここに少年時代の歌詞を解釈したサイトが。
これを見るとどうも死に行くのは進二の方っぽいなあ。
歌詞も泣ける。
老いた老人が、死に際に走馬灯のように少年時代を思い出しているようで・・・
やはり老人にとって少年時代が一番いい思い出の時代だったんだな・・・ >>18
切ない、ノスタルジック。
しかし若い内にあまりノスタルジックになっちゃだめだなw
だから「夢はつまり 思い出のあとさき」の「夢」はこれからの未来の目標と
自分は解釈した。少年時代が基となって「夢」を追い求めるのだと。 タケシ役の男の子、最初のシーンは顔も丸くてあどけないんだけど、
半年後のシーンとなると目つきも変わって肉も落ちて精悍な面構えになってるのがワロタ 武役の子、何年か前ミネラルウォーターのCMに出てたな。
今なにやってんだろ? 10年くらい前の、「キネマ旬報」かCMの雑誌(どっちか忘れてしまった・・・)
に読者からの質問で、「少年時代の武役の堀岡裕二くんは、今、何してるんですか」
ってのがあって、その返答には、「もともとプロ志向ではなかったので、南アルプス
の天然水のコマーシャルに出たあとは、全く普通の高校生として生活してるよ」
みたいなことが載ってたよ。 7です。ちなみに「長い道」の進のモデルになった少年は、(「長い道」
自体、作者の柏原兵三の実体験をもとに書かれたらしい)本当に交通事故で
若くして亡くなったという記事を何かで読んだことがあります。多分、「長い道」
のハードカバーの裏にあった解説だか何だかで読んだんだと思う 少年時代
凄く好きなんだけど、同意してくれる人が周りにいない >>24
ホントいい映画ですよ、これは。
DVD出てないよね?出たら買うよ。 今スカパーの日本映画専門チャンネルでやってる。
夏の映画ってイメージだけど、冬に見るのも乙だねえ。 終わった。いやはやよかったよ。
これからも29日に再放送するみたいだし、スカパーではちょくちょく再放送しそう。 武は北海道大学に進学したと
同じ学校だったヤシから聞いた。
デブ役のヤシは東京で雀荘とかけっこう行ってたらしい。
今はしらんけど 堀岡裕二どんのことは映画板の方でも話題になってたな、以前。
北大農学部に在籍してるとこまで突き止めてた。で、HPに近影が載ってた。
昔と変わらず精悍な面構えだったのだが、妙な特技を披露してたのにはまいったw
なんでも唾をペッペッと飛び散らかすのが得意なんだそうだw
変なシトだとオモタ。 あぁ2年くらい前にテレビ放送やったときに盛り上がったんだよね。
映画板のスレが。
というか、堀岡ネタが異様に盛り上がったんだよなw
漏れも見たなあ堀岡近影。
武のガキ大将キャラのまま大人になったかと思えば、
意外に好青年になってて良かった良かった。 _,,:――‐--、.
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今26くらい?どんな職業についてるんだろう。農業関係? 映画出たのがこの一作だけってのがまた硬派っぽくてよい。
もう近影は見ることできないの? 多分、ないと思う。芸能界の裏をみてしまったら
普通の感覚の人間は関わりたくないと思うんじゃ
ないでしょうか。そう思うのは俺だけかいな。 一般人のことをあまり詮索するのはやめた方が・・・
本人もあまりいい気分じゃないだろうし 80年代後半〜90年代前半は少年が主人公の秀作が多かったね。
「少年時代」「スタンド・バイ・ミー」「さよなら子供たち」etc‥
当時の映画界のトレンドだったのかね?
個人的には、
「さよなら〜」>「少年時代」>「スタンド〜」かな。 「少年時代」は「さよなら子供たち」の影響を受けてるって話を聞いたことがあるな。
確かに「さよなら」にも同性愛っぽいテイストがあるし。
ちなみに、ユダヤ人少年役の男の子は成長してすっかりショボくなった(泣 そうね、あの年(90年)は「白い手」もあったしね。あと90年代の少年映画といえば、
「瀬戸内ムーンライトセレナーデ」「四万十川」「ボーイズ・ライフ」
この三作をお忘れなく。特に「瀬戸内ムーンライトセレナーデ」はおすすめだよ。
少年の「国定忠治や」って台詞がいいんだ。その瞬間に、父親への恐れが尊敬に昇華していく
のが見ている側にも伝わってくるんだよ。 >汽車のシーンで別れた後二人はどう成長したのか激しく気になるなあ。
>最後の写真立てのシーンの部屋、あれは武なのか進二なのか。
>頭のいい進二に触発された武もインテリになったんだったらいいな。
>16
あなたの感性と共通するものがある。
この映画を少年の「同性愛的感情」にスポットを当てたレスが
多いようだ。
それはドラマに奥行きを与えてはいるが、
映画の主眼と魅力はそんなところにはないような気がする。
戦前(戦中)戦後の日本人の精神史の断面が絶妙に描かれている。
ラストシーン。トンネルに入った列車に向かって武がナチスばりの敬礼をする。
画面が暗くなる。その暗転が「戦後」への時間を表現する。
数十年という戦後を経て、思い出の写真を書斎に置いた進二。
(おそらく効をなし名を成したのだろう)
あれから数十年、廃墟から復興し経済繁栄を成し遂げた日本。
戦後、武や進二のような記憶を刻んだ1億人の日本人の
精神の時間がそのときふと蘇る。
このような鮮やかラストシーンは空前絶後と思う。
駄作の多い篠田だが、この一作は頭抜けている。
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