感染研時代に実験データを巡り、不適切な取り扱いを指摘され、問題となっていたことが「週刊文春」の取材でわかった。

 複数の感染研の元同僚が、「週刊文春」の取材に対して、証言した。

 その一人はこう語る。

「岡田さんの『麻疹の細胞性免疫』に関する論文について、実験データの取り扱いが不適切だと問題になった。
実験データから導き出せない結論や、不都合な実験結果を除去してグラフを作ったのではないかと。
当時の所長が部員から聞き取りをした後、『生データを出しなさい』と要請したが、岡田さんは完全無視。
それで所長は、(岡田氏の上司の)部長宛てに『論文を取り消すべきではないか』との文書を出しています」