金融機関リテール営業における二重思考

金融機関のリテール営業は大変だ。
お客様のためにならない行動を、会社のためひいては自分のために取らなければならないからだ。
お客様のためにならない行動とは何か。
それは、手数料が高い商品を薦めることと、短期売買を薦めること。
営利企業なので、手数料が高いものを売りつけたほうが利益が出る。
また、リテール営業は所詮ストックではなくフロー商売なので、
買ってもらわないと商売にならない。
しかし日本で投資を行う人間の数などたかが知れている。
だから長期投資が投資の鉄則とわかっていながらも、投資をしてくれる少数のお客様に短期売買を繰り返させる。
以上の理由から、リテール営業に従事する営業担当者は会社の利益ひいては自分の飯代を稼ぐために、お客様のためにならない行動をとる。