「衆生本来仏なり 
衆生近きを不知(しらず)して  遠く求むるはかなさよ
譬(たとへ)ば水の中に居て  渇を叫ぶがごとくなり
長者の家の子となりて  貧里に迷うに異ならず」

白隠は江戸時代の人物で、遠い昔の釈迦とは違う。

「山の彼方の空遠く 幸い住むと人のいう。」

と感じている間は程遠い。