>>138
atheistくん、おはようございます。
お忙しい中、ご苦労様です。本日の聖句は黙示録三章です。
明日はお休みですので、無理のない程度でお願いします。

さて「ニコライ宗」ですが、原文Νικολαϊτῶνは、Νικολαϊτηςの複数属格です。
Νικολαϊτηςは、Νικολαοςニコラオス+人物化語尾-ιτης的な人ですので
「ニコラオス的な人」つまり「ニコラオス派」です。
「宗」という意味ではなく、ニコラオスに感化された連中ということでしょう。
ニコラオスは使徒6:5で選出されたギリシア語を語る七人の一人のアンティオケの
ニコラオスのことですね。彼らは教会のユダヤ主義者と対立して散らされました。
その後足取りはわかってないのですが、サディスト編集者がここで非難している
ところを見ると、エフェソスでニコラオスの影響があって、ユダヤ至上主義の
サディスト編集者としては異端として排除したかったということでしょう。
ちなみに「使徒と自称してはいるが、その実、使徒でない者たち」とは
パウロのことを指してます。パウロは異邦人伝道に特化していたので、ユダヤ主義
者から非難されていました。

アレクサンドリアのクレメンスは、ニコラオス自身は立派だが、その信奉者らは、
師匠の「肉体を軽蔑せよ」を誤解して、肉体の欲望を軽く見て淫蕩にふけったと
非難し、エイレナイオスは『異端論駁』1・26・3で「ニコラオス派は使徒たちによって
最初に仕える者として任命された七人のうちの一人であるニコラオスを師匠としている
のだが、彼ら自身は無茶苦茶な仕方で生活している」と非難しています。