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★☆★東京大震災による被害をシミュレーション小説から読み解く(1)★☆★
東京大震災のシミュレーション小説は、数十年前の昔から数多く出版されてきました。
よく知られているものとしては「日本沈没」がありますが、
以降も地震に対する世間の関心が高まるたびに、
様々なタイプの作品が世に出されてきたように思います。

東日本大震災以降は特に津波災害に焦点をあてて取り上げる傾向があるように感じますが、
東京を襲う地震においては、何と言っても火災による被害でありましょう。
シミュレーション小説においても特に木造家屋の密集地帯や、
あるいは湾岸の石油化学コンビナート地帯に発生する大規模火災などによる被害は、
もっとも大きく描かれるところであります。

阪神淡路大震災以前では、多くのシミュレーション小説で
火災による死者・行方不明者数が、首都圏一都三県で数百万人単位、
ある作品では第二次世界大戦における我が国の犠牲者の数に倍する−600万人を
超えるような死者を想定したものもありました。

関東大震災による死者数は約10万人でしたが、
内訳を見ると当時の東京市人口約240万人に対して、亡くなられた方が約6万8千人、
横浜市が約42万人に対して、同じく亡くなられた方が約2万6千人ということですから、
東京市で約2.8%、横浜市で約6.2%の方々がお亡くなりになったことになります。

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