そういえば例祭法話で変身の原理復刻版を桐山さんが読んだ時は、
なんだ、バナナの叩き売りはてめえの方じゃねえか
という口調で話してました。
娯楽性80%とバナナの叩き売りとは違いますよ。
バナナの叩き売りでは娯楽性80%という高い評価を獲得することはできません。
志茂田景樹さんも小説を書くにあたりストーリーよりも人物を描くことにアドバイスを受けて受賞もしたわけですが、
確かに直木賞作品とか読んでも本当に人物が良く描かれていると感心します。
一体芥川賞作品と直木賞作品とどちらが優れているのだろうかとさえ思えてしまいます。
桐山さんの小説は人物がちゃんと描けているでしょうか?
密教誕生は康安と康融と康円の3人のシャミが出て、それぞれ個性が違いますが、
しかしリアリティという点ではまだまだという気がします。
1999年地球壊滅に至っては、全然描けてないなという印象があります。
どう考えても文芸賞を取るような作品ではありません。
もちろん目的は文芸作品ではないと言うかもしれませんが、阿含宗という狭い教団の枠の中でしか認められない作品だと思います。