実用聖書注解 全1巻 いのちのことば社
コリント人への手紙
第1の手紙
・・・・・
Tコリント 3章 p1242
c.働き人の評価(10-17)
「神の建物」(9)という発言からパウロは比喩を
農業(6-8)から建築(10-17)へと移し,
働き人の評価の基準を示す.
・・・・・
第2に,人間的な評価ではなく,神の評価が決定的である.
神の評価が明らかになるのは〈その日〉(13,終末の日)である.
パウロは,この神の評価を火によるテストの比喩で語る.
神の建物である教会(信徒の群れ)の素材の適切性は,
火に耐えられるかどうかが基準である.
火に耐えられるなら,建てた人々に神からの報酬があるが,
耐えられなければ損失を被る(12-15).
ただし,損失を被る人も,
火の中から取り出された者のようにではあるが救われる(15)
キリストを土台とする限り,
働きは至らなくても救いは与えられるのである.
・・・・・