>>485
最も初期に刹那滅を説いたと思われる説一切有部は外界実在論ですし、唯心論的な龍樹は刹那滅に対して否定的でしたからどうでしょうね。


龍樹「大乗についての二十詩句篇」

一七 幻術師が幻を作りだして、次いで消し去ったときには、何ものも存在していない。
それが事物の本性(きまり)である。

一八 この一切のものは心のみ(唯心)より成り、幻の姿のように出現している。
 それ(心のみ)にもとづいて善と悪との業が起こり、それに基づいて善と悪との生存が起こる。

一九 人々が世界を妄想しているがごとくには、かれら自身は生起していない。
 この生起なるものは妄想であり、外界の対象(事物)は存在しない。

二〇 愚かな凡夫どもは、迷妄の闇に覆われて、真実にはそれ自体のない事物について常住であるとか、自己であるとか、快適(楽)であるとかいう想いを起こし、
この輪廻の【迷いの】 生存の海のうちにさまよう。
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ただ、これを書いた龍樹は中論を書いた龍樹と果たして同一人物なのかどうかは定かではありませんが…