>>357
ある程度の下地がある上での、中立的立場からの学習とは素晴らしい事です。
その柔軟さを持ち合わせているなら、本文批評の入門から入るのも良いかと思います。

Bart D.Eheman著「MISQUOTING JESUS」
この人は元々、英国国教会系の聖公会(監督派)の家庭で育ち、MBI(ムーディ聖書学院)で
聖書神学と高等批評学を学び、矛盾に辛抱出来ず福音主義の最高学府であるホイートンに移り
あらゆる聖書関連言語をマスターしプリンストン大学神学校に、というマジモンです。っで
ノースキャロライナ大学宗教学部長の時に書いた、一般向けの本文批評入門書で日本語訳も出てます。

聖書の基礎知識があれば非常に読みやすく論理的で面白いんですが、
その内容(というか高等批評学の成果)は全宗派にとって容認し難く
彼が暗殺されないのはキリスト教会の懐の広さを感じます。

但し、実証主義故に聖書の誤りを事細かに証明こそしていますが、「よってイエスとは」という結論は
読者に任せるっというスタンスで、「マルコの福音書」の真のヤバさは直接書かれていません。
イエスによる「教会否定」やペテロが見た「真のイエス」、「三位一体の根拠消滅」も大概ヤバいのですが、
これらはこの本に明記されており、彼が匂わせている「マルコの福音書」が意味するヤバさは尋常では無いのです。

まぁ「イエス信者」の私的にはなんら信仰に影響は無い内容ですが、私も「明示すべきでは無い」と考えています。
分かる人だけ分かっておけば、みんな幸せなんでね。