(作り話)神話の成り立ち(比較神話学・神学)
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
実は近代の神話学は比較言語学による比較神話学から始まっていたのだよ。
フフフ。 (ポイント)ローマ帝国は自分達には全く無関係な
ギリシャ神話を、無条件に取り入れた! 紀元前300年前 ギリシア エウヘメロスの著書「神聖なる書」
「ギリシア神話は古代クレタの実在の王者の家族の業績のまちがった言い伝え!」
とし、間違っているけど、一応実話に近い、とする【史的解釈】を行った。
→神話的実説と呼び、euhemerism(ユーヘメリズム)と総称する。 19世紀 F.マックスミューラーは比較言語学から比較神話学を発達させ、
民族の神名の比較を行った。 「自然神秘的解釈」を唱えた。 古典的人類学としての神話学・・・・【原始習俗】説、
A.ラング、J.G. フレーザー J.E.ハリソンなど。 20世紀に入ると、【機能主義】による【社会機能説】が登場した。
B.マリノウスキーやL.ファースである。
社会的な機能として、原初生活に、「神話」が必要であったというものである。 W.シュミットにより【文化圏説】が登場した。
「神話とは【文化要素】の複合である!」と唱えられた。 20世紀に入ると心理学が発達し、フロイトやユングが【深層心理学説】を唱えた。
「神話とは民衆の願望の投影である!」
#5chでもよく反社会的勢力によって「深層願望系スレッド」として悪用されていますが、
本来、非常に真面目な話です。 さらに【神話学】は高度化してゆきます。
レヴィストロースによって神話の【論理構造】から【世界観】を抽出する
【構造主義】が誕生しました。
↓
当時の為政者が【神話の論理構造】を大衆操作に利用(悪用?善用?)したのですね。
↓
かつての儒学や儒教などのイメージを思い出せば分かり易いです。 さらに【比較宗教学】の立場から、エリアーデが【永遠回帰説】を唱えました!
(理想?)「神々による形而上の世界」←回帰願望←「現実の人間社会」(理想で無い?)
#神話の世界なんて、ちっとも理想ではありませんから、あくまで、説です!、仮説の一つ。 日本では19世紀後半、明治時代に入ると
高木敏雄が「文化人類学」の立場から活躍しました。
【文献史学】による「歴史研究」を行いました。
例えば、古事記や日本書紀といった古代の文献から神話の歴史研究を行ったわけです。 ここまでが、基礎的な神話学の歴史的な流れです。
人文社会学の様々な分野の偉人が、神話学を研究していたんだな、
と分かります。
実は、自然科学分野のエライ方々も、例えばニュートンあたりも神学、宗教学、神話学で
本を書いていたりするんですね。近代までは珍しい話では無いのです。 まとめ
【神話的実説】(古典ギリシア思想)
【自然神秘的解釈】(比較神話学)
【原始習俗説】(古典的人類学)
【社会機能説】
【文化圏説】
【深層心理学説】(心理学)
【永遠回帰説】(比較宗教学)
【文献史学】(東洋文化人類学) 作り話・・・創作した物語、作った話。
お伽(とぎ)噺・・・伽(とぎ)(夕べから夜半にかけて)にする話。
物語・・・日本史上は源氏物語のこと。語り部によって、物事を語ること。
(創作)童話・・・道徳などが含まれた、児童教育で使う物語、おとぎ話。
→(創作)とあえて入れましたが、実話の童話、とか、ノンフィクションの童話!
とかありませんよね。「史的解釈可能な童話」とは異なるという意味です。 例えば、「源氏物語」は作者が見聞した平安貴族の生活という現実的な背景を
ベースとした、創作物語です。
ですから、当時の貴族社会から、世相や文化、時代、風俗などを反映しているものであり、
「歴史的な価値が極めて高い」ものです。
こういった背景を持つものを「史的解釈」と呼ぶようです。 そうすると、神話の大半は、当時の文化を反映しているわけですから、
「史的解釈可能な創作物語」ということになりそうです。
どの程度、事実と異なっているかは、まったくの不明ですが、
その意味で>>3の「ユーヘリズム」は大半に適用できるような気がします。 但し、超能力関係の多くはまったくの出鱈目(デタラメ)でしょう。
そもそも、宇宙創成など超自然的な力・能力を備えるものを神と呼ぶわけですから。
↓
しかし、高度なスキルを持つものを、SNSでも神と称することがあります。
当時もそういった方々を、後世に「神格化」した、といったことはありそうです。 戦いなどの英雄神話は「武器・武道に長じていた」
といった理由ならば、普通にありそうです。
これらの理由によって>>3のユーヘリズム【神話的実説】も成立した側面があったわけです。 ですから、「作り話」といっても、単純な話で無く、
当初・当時としては、架空の話なんだけれども、
後世から見ると、貴重な歴史資料となるものです。
↓
そんなの言われ無くても分かる社会常識の範囲ですが、
宗教板での「作り話」とは、そういった意味合いの割と「高尚」なものです。 つまり「神格化された人々」≒人間≒神と考えれば実存したわけです。
そこが難しい所で、少なくとも宗教の教祖は実在したわけだし。
↓
人間に宇宙は作れないから、宇宙創成の神では無いのですが、
小さな世界(教養や文化)を小宇宙と表現するならば、やはり居たと言えるのです。
↓
つまり神は居ないんだけど、神のような人間は居たんですね。
それを戒める為にギリシャ時代から、人間は神になれない、みたいな逆説もあったりとか。 例えば
>>聖 書
も伝記又は伝説で、一応、史実も多く含まれていますからね。
>>17 おっしゃる通り、超能力っぽい所は、創作でしょうね。 ノアの洪水はギルガメシュのパクリ
ギルガメシュもパクリ
元は1万年前のボスポラス大決壊 >>2 カナ事典すら・・・
>ローマ神話 [Roman myths]
>ギリシャ神話を受容し、ローマ風に焼き直したもの。 広辞苑>>2
>ローマ神話
>ギリシアの神々と、類似の性格を持つローマ古来の神々とを同一視し、
>ギリシアの神話伝説を模倣してローマ人が創造した物語の類 ↓某百科事典にはあまりに酷いんで神話学者の苦労話まで載っていた。
>ローマ神話
>古代ローマ人が持っていた神話
略
>ローマ人は〜中略〜ギリシア神と完全に同一視するようになっていたため、
略
>ローマに固有の神話は、ほんのわずかの例外を除き、ほぼ完全に失われてしまった。
略
>フランスの比較神話学者 デュメジルは、これらを
略
>他のインド-ヨーロッパ語族の神話と比較することにより、
>失われたローマ神話の遺構がそれら歴史伝説中に
>多く保存されていることを明らかにした。 >>2 ローマ神話のまとめ
>ギリシャ神話を受容し、ローマ風に焼き直したもの。
古代ローマの神話が失われたことを、後のイタリア人はまったく気にして無かったが、
フランスの神話学者が一生懸命に探してくれて、
インド、ゲルマン(ドイツ?)、ケルト(イギリス?)などの外国に
古代ローマの神話が伝承されていて、
古代ローマ人がギリシャ神話に置き換えて捨ててしまっていた、
古代ローマ神話の残骸が残っていた。 ということで、自分達の神話を捨てて、外国の神話を取り入れた、
というローマ帝国の事例もあったという・・・かなりいい加減な話。
西洋は割と、良いものなら自国の文化を捨てても外国文化を取り入れる風土なのかな?
どこかで聞いたような話・・・ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています