ちょっと整理してみましょうか。

そもそも因果と縁起は別物で、縁起とは本来は(十二)支縁起のみを指すものでした。
その縁起の概念が拡充され”縁起=因果性”となりました。

で、栄進さんがどこまで掘り下げているのか分からないけど、実はお釈迦様は個々に対してその仏法の受容の度合いを見て、1.倫理・道徳、2.生天・輪廻・因果、3.空(=無自性=縁起)を説いたって見解もあるんです。
1.と2.と3.は階層的な構造であって3.によって2.が、2.によって1.が完全に否定されるものではなくて、厭離(アティクラーンタ=階段を上る)されるものという見解です。