中村元がスッタニパータを根拠に 『最古層の縁起説』説を提唱していたが経典に
知られている縁起説は、十二支以外だと十支縁起、九支縁起、七支縁起、五支縁起、
四支縁起があります。学者の大勢は、簡単な縁起から複雑なものへ発展したという立場だが
但し、事実としては根本分裂時には十二支縁起が成立していたので、それ以前のことは不明だ。

南伝パーリ律蔵『大品』で釈尊が成道後に十二支縁起の順逆を観じたとあり
北伝大衆部系出世部の『大事』にも釈尊が成道後に十二支縁起の順逆を観じたとある。
ただ学者の中にはパーリ律蔵『大品』の十二支縁起順逆に関して後世の付加と
主張している人らがいる。

詳しくは、『平川彰著作集第一巻 法と縁起』P280以下数ページを
定価たったの8,500円です