二日前なら天気予報が出ていた。
柴燈護摩に修行で参加する者なら、誰しも天気を気にしている。
それがわからない1.5来補さんは柴燈護摩に参加したことがないでしょう?
一度でも修行で参加したら、一番気になるのが当日の天気です。
晴れてほしい。
だから、天気予報を修行者なら誰でも見る。

二日前なら天気予報はほぼ確定しているから、修行者ならたいてい確認する。
桐山さんも天気予報がどうなっているか質問したはずです。
すると、雨です。
普通ならがっかりです。
せっかく日本から来て護摩を焚こうと言うのに、雨ではケチが付いてしまう。
なぜなら、阿含宗の柴燈護摩は龍神様の守護の元にあり、
この龍神様は天気もコントロールすることになっている。
雨では龍神様に力がないか、不徳で龍神様が力を貸してくれないと示すようなものです。
龍神様の話が嘘だとばれてしまう。
桐山さんにとって窮地です。
しかし、宗教詐欺の天才であらせられた桐山ゲイカは違う。
1.5来補さんも嘘つきだが、桐山ゲイカは桁違いの嘘をついた。
転んでもタダでは起きないガッツの持ち主で、逆転の発想をした。
それが、「俺様が雨を降らせる」という新手の宗教詐欺です。