やっぱり2つの憲法を生きた天皇なので
昭和天皇は、明治憲法と日本国憲法。
ですから明治憲法の時代の意識が必ずしも
払拭されていないところがやっぱりありますね。
元首としての自意識っていいますかね、
それがやっぱり一本こうずっとあって、
やはりいろんな問題について
自分の意思を表示しようとする。
それに対して田島は、もう日本国憲法の下で
象徴天皇制を位置づけていくっていう
こういうはっきりした問題意識を持っていますので、
政治に関わるような問題を天皇が言うのは
絶対ダメっていうこの意思はかなりはっきりしていて、
象徴天皇制の枠の中にこう天皇をまあ押しとどめるっていうと
言葉は悪いですけれども、押しとどめようとした。
そのためにはもうかなり厳しいことも
諫めるようなことを繰り返し言ってるわけですね。
やっぱり日本国憲法の下での天皇制なんだっていう
天皇なんだっていうことがあって、
それはあの田島の一貫した責任感のようなもの
それを感じますね。