>>491神も仏も名無しさん2019/03/17(日) 03:09:01.26ID:8VhHeeN7
>さらには月刊密教講座以来の中村元先生以下お歴々の碩学達の協力で

三つ目は月刊『アーガマ』は阿含宗の教団内部の機関誌ではなく、
書店で市販されるような宗教思想雑誌の体裁を取っていたからです。
後になればなるほど、教団内部の機関誌ではなく、世間一般を対象とした雑誌になって、
後の『ダルマチャクラ』や今日の『アゴンマガジン』とは色合いが違う。
だから、逆に信者からは、阿含宗と直接関係のない記事ばかりなので不評でした。
役に立たない雑誌を入信の時、半強制的に買わされたので、信者から不満が出ていた。
信者が買わなければ、あんな地味な雑誌は誰も買わないから、廃刊になった。

教団の機関誌ではなく、宗教思想雑誌だとみなされたから、
中村博士だけでなく、研究者などが寄稿した。
阿含宗に寄稿したのではなく、宗教思想雑誌に寄稿したのです。
そして、当時の編集長はそれを狙っていたのです。
新興宗教は自分を売ることばかり考えるが、それとは違い、
学問的にも客観性を持たせようとした。
特定の教団の宗教色を抜きにして、思想誌にしようとしたのでしょう。
これは桐山さんが前に『密教講座』という雑誌で手本を見せている。
この雑誌も教団色は薄く、題名どおり、教団外から多くの知識人を
集めて密教関係の雑誌を作り、桐山さんはその中心に座ろうとした。
桐山さんの正体がばれ、小田師は執筆を拒絶し、同人の著名な教授は去り、
執筆者が減り、中途挫折した。