今はもう廃れてるだろうが、昔は日本の田舎には祈祷師
という職業があり、彼らには病気を治す力があった。
私の祖母は背中に腫物ができて苦しんだことがあったが、
市内の祈祷師のところへ行くと、その人は何かを口に含み
祖母の背中に吹きかけた。祖母が家に帰ると背中の腫物は
翌日までには治ったという。また、私の母は付き合いで
あるお年寄りからお茶を買っていたが、おの人はクリスチ
ャンは尊敬しているが、教会には行けない理由があると言った。
どういうことかというと、その人のお嬢さんが病気にかかり、
お医者さんでさえもう明日には死ぬかもしれないと診断する
状態だったが、その人が大きな蛇を門に飾った寺のお坊さんに
頼んで、祈祷か何かをしてもらうと病気がたちまちよくなり
一命をとりとめたという。そのお嬢さんは今も生きている。
キリスト教の視点からすれば悪霊が病気を癒したことになるが、
全知全能の神を信頼していながらそれほどの奇跡すら起こせない
今のキリスト教の聖職者が信者を増やせないのは当然だろう。