https://www.e-sogi.com/sp/arekore/kyo1.html

上記サイト中段
「空」の思想
より抜粋

(Aは色不異空・色即是空、Bは空不異色・空即是色)


(A)は言葉によって実体に執着することを否定する智慧の段階を表現しています。
それに対して、(B)は何も存在しないという極端な考え方を否定すると共に、言葉のない体験に執着することも否定する智慧の段階を表現しています。
(B)は大乗仏教が重視する智慧で「後得智」と呼ばれるものです。
言葉による 認識はあっても、それらを実体視せず、執着もない状態であり、最終的には、言葉のない直観的な認識と言葉をともなう認識が完全に一致・両立します。
この智慧があってこそ、人を救うことができるのであって、小乗仏教の阿羅漢とは異なる大乗仏教の仏の智慧であると考えられました。