坐禅でいう想受滅を通過できれば、霊魂体験をする。
霊魂は究極の意識だが、それを坐禅をしていた別の自分が見る。
霊魂を見たということは、意識を意識が見たということになる。
その間の意識の入れ替わりは微妙過ぎて表現しにくい。
 
感覚も意識もある霊魂は深い霧のなかを猛スピード走り抜けるが、
それをどうも坐禅中の自分が霊魂を通して同時に見ているような感じ
だった。ここはどこなんだろうと呟くと、その声が白い霧の外側から
雷のように轟いた。その瞬間に霊魂が急停止し、もうその時には
意識は坐禅中の自分にあり、そこから霊魂を見上げている。
それは満月のように見えたが、次の瞬間には自分に向かって来て、
坐禅中の自分を飲み込んだ。→坐禅終了→日常意識へ