583
迷妄にとらわれ自己を害っている人が、もし泣き悲しんで
なんらかの利を得ることがあるならば、賢者もそうするがよかろう。
585
みずから自己を害いながら、身は痩せて醜くなる。
そうしたからとて、死んだ人はどうにもならない。
嘆き悲しむのは無益である。
590
だから(尊敬さるべき人)の教えを聞いて、人が死んで亡くなったのを見ては、
「かれはもうわたしの力の及ばぬものなのだ」とさとって、嘆き悲しみを去れ。

                     <仏説:スッタニパータ>