>>352
大橋さんは、桐山の度胸みたいなものに、惹かれて
しまったのです。確かにいい度胸しているから。
元々、大橋さんもそれまでの高野山を改革した人で、
宗内では 宿老で大僧正ではあったが、孤高という方
だった。

もちろん桐山靖雄が真別処に入ることを手配できた
力はありました。
私の知人があそこに入りましたが、なかなか厳しいですよ。
冬季は零下になり、作法の中で六器を持すと、凍って
手にくっついてしまうほどだった。
桐山靖雄さんは加行とかそんなものは面倒で嫌だった
のです。
大橋さんに頼めば(再加行あつかいで)42日間くらいで、
済むのです。
天台の方なら比叡山で60日間でできる。
誰かから教わるとか、修行をするとかいうのが桐山靖雄は
いやだったのですよ。
髪の毛丸めるということも嫌いで、丸坊主なんか大嫌い
なのです。