自分が二つに剥がれてくっつかなくなったことがあった。

一方の自分Aには意識と知性と直観と実在があるんだけど、
一方の自分Bには思考と知識と推測と実存しかなかった。

自分Bには肉体も名前もあってこの世に位置があるんだけど、
自分Aには肉体も名前もなくてこの世に位置はなかった。

ときどき困ったり人が困ってると自分Aが働いていることがあって、
その他のときは自分Bに溺れたり人にそれを求められたりしていた。

あるときその二つが明確に違うものだとわかったので、比べてみたら、

まず肉体から五感が生じてるんじゃなくて五感から肉体が錯覚されてた。
(夢の中みたいに)
あと名前から合意ができているんじゃなくて合意から名前が妄想されてた。
(夢の中みたいに)