(前半説教略)

そして世尊は遊行者(異教徒)ニグローダたちに言った
「四念処を、このようにして七日間修習するならば二つの果報のうちの一つが期待される。
すなわち現世にいるままでの完全智を得ることか、
あるいは、執着の残りがあるならば、不還果を得ることなのだ。」

このように言われた時、かの遊行者たちは、黙り込み、赤面し、肩を落とし、うなだれて、答えることもできずに、
座り込んでいた。

世尊は言った「ここにいる愚か者たちは『悟りを求めてゴータマのもとで四念処を実践しよう』と考える者は一人もいない。
いったいたった7日間が何だというのだ!」、と。

そこで世尊は霊鷲山にお戻りになった。

                                長部経典V



この経文を読む限り、「誰であれ/全くの異教徒であれ」、これらの四念処を、
このようにして「七日間修習」するならば、
現世にいるままでの完全智(解脱/悟り)を得ることか、
あるいは、執着の残りがあるならば、不還果を得ることが可能、という話になる。