こういう話もあるよ。
ある時桐山さんは、
「君 コンピューター詳しいか?」といきなり聞くわけ。
門外漢です というと。
「それではいかんのだ」
「これからはコンピューターの時代だ。わたしはこれを
宗教に取り入れる。スピーデーな指導によって布教を展開する。」
で、わたしも どう言って良いか分からないので、
「会長先生はそういうことまでお詳しいのですね。」というと、
「うん、まあね、わたしはインスピレーションでわかるからね。
コンピューターという言葉を聞いた時に、コレだ! と こう思った
のだよ。これが時代の先端を技術だとねぇ。」
それで、わたしに
「君ー 本当は分かるんだろう〜。コンピューターって どういう
ものなんだ。ひとつ君が報告してくれ。」
仕方がないので知り合いの工学部出の奴に手頃な書籍と簡単な
報告資料をつけてもらい 報告書を提出した。
それからしばらくしてお会いしたら 会長先生は、
「君 今日は 特別にコンピューターの話をしてあげよう」と言って
友人が添付した内容を喋っておられた。
会長先生は超能力者なので、話した内容を元に途轍もない
宗教 哲学的システムを構築されていると勝手に想像し、
心弾む想いでしたが、実は何一つ分かっていなかったのに
エレクトロニクスとかコンピューターとか述べていたのです。
桐山靖雄さんの知能や知識なんか普通の人以下。
当時は まんまと騙されていました。