2002年(主日A年) 9月1日 年間第22主日
エレ 20:7〜9  ロマ 12:1〜2  マタ 16:21〜27

“教会はペトロの上に建っている” ということを、私たちは先週学びました。
そのペトロが主イエスから、「サタン、引き下がれ」(マタ v.23)と叱責されたという過去の出来事の記憶は、使徒たちにとっても初代教会の人々にとっても、決して忘れることの出来ない強烈なものであったに違いありません。
「あなたはメシアです」(マタ 16:16)という信仰宣言そのものが、直ちにサタンによる誤ったキリスト理解への誘惑の手段となり得ることを、教会はこの物語りから聞かされるのです。
使徒たちから伝えられた福音のキリストは、十字架と復活のキリストであり、また終末の日の再臨のキリストであります。

代々の教会はサタンによる “別の福音”(ガラ 1:7) “不法の者”(IIテサ 2:3) “偽預言者”(Iヨハ 4:1) の誘惑から決して逃れることは出来ませんでしたが、その教会の土台がペトロであることによって、守られて来たのだということが出来ます。
なぜならそれは、「だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカ 22:32)、「わたしの羊を飼いなさい」(ヨハ 21:15)と主に語りかけられたペトロだったからです。

多くの人々の心がかたくなで、耳は鈍く、目も暗い(イザ 6:10)ということが現実であるとしても、それにもかかわらず神は現代の教会に向かって、キリストの福音を語り続けておられます。
ミサで朗読される聖書の日課を通して、私たちに語り給う “神のことばを聞く” ことが、21世紀の教会には大いに期待されているのです。

・・・・・ 以下、本文参照。
http://www.kuwaei2000.com ●Archives● より