2008年(主日A年) 8月31日 年間第22主日
エレ 20:7〜9  ロマ 12:1〜2  マタ 16:21〜27

南王国ユダの最後の諸王の治世に、預言者として苦難の一生を送ったエレミヤの生涯を象徴するのが、このテキストにある彼(エレミヤ)の祈りです。
彼の活動の初期の事件に、ヨシヤ王による宗教改革があります(王下 22-23章)。
この改革の後を受けて盛んになった、エルサレム神殿に対する迷信的な信仰を、エレミヤは激しく非難したようです。

エレ 7:1-15 には、この神殿の滅亡が預言されていて、その同じ預言が エレ 26:1-6 に再録されています。
彼の預言の記述は、一度はヨヤキム王によって焼却処分されてしまいますが、その後再びバルクが彼の口述にしたがって書き記します(エレ 36章)。
現在の エレ1-25章 がそれに当たるものと思われます。

後代の歴史家の結論を、私たちは 王下 23:26-27,24:2-4 で読みますが、その渦中で主の言葉を語ったエレミヤの悩みと嘆きは、筆舌に尽くすことの出来ないものであったに違いありません。
私たちはそこに、人間の思想や計画を前提にして、神の御計画と御業に耳を傾けず、それに背き続けて来たことに対する、現代の教会への悔い改めへの招きを聞くのです(エレ 3:6〜4:4 参照)。

・・・・・ 以下、本文参照。
http://www.kuwaei2000.com ●Archives● より