舎利弗の自殺が是認されたのは彼が解脱した如来だったから生まれ変わることがないため。
仏教では舎利弗に限らず如来の自殺は認められる。

修行が完成してない比丘は途中で自殺すると来世においてどの世界に生まれるのか分からない、かつ天界はもちろん人間界に生まれ変わる可能性も低く、
地獄界や畜生界や餓鬼界に生まれれば再び人間の母胎に生を得るまで相当の時間が掛かるので、
自殺してはいけないとされた。

当時のインドでは六道輪廻ではなく、六道から修羅界を除いた五道を輪廻し、仏教では修行完成者は滅後輪廻することなく涅槃に行くとされた。