102.
自己とは何か。
それは、現実の自己と、解脱した自己との対立、抗争である。
その中間に、坐禅とかの修行が介在することになる。
現実自己、修行する自己、解脱した自己、その三段階論が必要である。
その区別と連関を自覚することが重要である。
その一部を省略して、修行が全部だ、とか悟りが全部だ、とか
現実の自己に帰れ、とか言っているのはバカであることになる。
この三段階論を言う学者、修行者がいない。道元は修行バカであることになる。