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スリランカの般若心経『 慈経』  

自分の国スリランカにも、子供から大人まで確実に覚えている経典として、『 慈経( Metta-sutta  メッタスッタ)』という短い経典があります。
これは暗記していない人はいないというくらい有名です。
この経典は、お釈迦さま が「 慈しみ( 慈悲)」の実践について説かれたものです。
中村元博士も『 ブッダのことば スッタニパータ』( 岩波文庫)で第一章の八「 慈しみ」 として訳出しています。
参考までに『 慈経』の全文(日本語訳)を紹介いたします。

(略、下サイト『慈経 - 日本テーラワーダ仏教協会』の日本語訳と訳文は同じ)
http://www.j-theravada.net/sutta/Metta_Suttam.html

『慈経』は詩の形なので、わかりにくいところに言葉を補ったりして日本語訳しても、八百字にも満たない短い経典です。
スリランカやタイ、ミャンマー、ラオスなどのなどの テーラワーダ 仏教の国々では、毎日この経典を唱えて、一切生命への慈しみの念を育てているのです。
この経典については『ブッダの「 慈しみ」は愛を超える』( 角川文庫)で詳しく解説しています。

(アルボムッレ・スマナサーラ. 般若心経は間違い?)