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「世界中の守護神人民に、日々昼夜に知らした事を、よく耳に入れてをいて腹の
中の掃除を致して、霊魂を研けるやうにここまで骨を折りたなれど、聞いて居る事を
誰も用ゐて居る、守護神人民が無いので、大峠と成りて来たら、逆立になりて困しむ
ものが出来るから、ここになるまでに、地の先祖が気を付けたのであるぞよ。

 何程物事の解りた人民でも、この世でエライじやと言はれる人でも、ドンナ誠の強い
人民でも、今度の立替の御用に使はな成らん人民には、トコトンまで神は気を引くぞよ。

 今の人民からは大狂乱(きちがい)といはれ、山子(やまこ)と言はれ、ホウケて居ると
言はれ、悪魔と言はれ、世界の大馬鹿者と申されて、悔しい残念を堪り堪りて、びくとも
致さぬ人民でないと、今度の御用には使はんから、神界の御用に立つ身魂は、何でなり
とも苦労があるぞよ。

 我身や家が気に成る様な事では、今度の御用には間に合はんから、神は間に合ふ
身魂と思ふたら、一旦は谷底へ落してから、誠の御用に使ふぞよ。

 気の小さいものは、やはり艮金神はこの世の悪神で在りたと申して、恐がりて逃げて
去(い)ぬものも出来るぞよ。力一杯反対しようと致して、縮尻(しくじ)るものも出来るぞよ。

 今度の御用は普通(ひととうり)の身魂ではよう勤めんと申して、毎度筆先で知らして
在るぞよ。」
 『大本神諭』大正5年旧2月3日