「生命のメッセージ展」始まる11/02 11:59nhk
事故や事件で命を奪われた人たちの等身大のパネルを展示して、命の大切さを訴える展示会が高松市で始まりました。
この展示会は「生命のメッセージ展」と呼ばれ、事故や事件で家族を亡くした遺族が全国各地で開いています。
高松市にあるサンポート高松には、事故や事件で亡くなった157人の等身大の写真パネルが展示されています。
初日の2日は開会式が行われ、はじめに主催者を代表して、17年前に飲酒運転の車による事故で、
大学生の長男を亡くした鈴木共子さんが「犯罪や事故で亡くなった人の無念の思いを知って、
命は奪っても奪われてもいけないことを再認識してほしい」とあいさつしました。
そして哀悼の意を込めて今回、展示されている人たち名前や出身地などが読み上げられました。
このうち3年前に危険ドラッグを使用した男が運転する車にはねられて死亡した、
善通寺市の当時、小学生5年生だった秋山実久さんのパネルには足元に遺品の靴と母親の「会いたい」というメッセージが添えられています。
実久さんの父親の秋山隆志さんは「訪れた人には亡くなった人がどのような人生を歩んできたのかをぜひ知ってもらいたい」と話していました。
展示会は3日まで開かれ、3日は実久さんの両親の講演会も予定されています。