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【判例1】自治会の退会は自由と認められたケース

まずは平成17年、最高裁により「自治会は自由に退会できる」と認められた事例です。

この「自治会費等請求事件」は、埼玉県営住宅の自治会と住民の間で起きたトラブルです。当初、住民は自治会費を払っていましたが、役員への不満から不払いとなり、結果的に退会を申し入れました。しかし自治会側は退会を認めず、未納分の自治会費の支払いを求めて、裁判所に訴えたのです。

結果的に最高裁では、「退会宣言前の自治会費は支払わなければならない」としたものの「一方的な宣言であっても自由な退会を認める」としました。

公営住宅での事例ですが、一般の自治会でも同様の判断が下される可能性は高いといえます。