「長崎の鐘」録音の時、藤山一郎はひどい風邪をひいていた。
しかし、レコード会社は販売に間に合わすため無理してスタジオに呼びつけた。
いまどきのチンピラ流行歌手ならそこでもめて発売延期になっていたが、さすが藤山はプロだった。
寸分の狂いもなく録音をなしえた、さすがは藤山一郎だ、と後に古関が述懐している。