黒い霧の件は70年代当時の児童文学にまでオマージュで反映されたわ…










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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E6%AD%BB%E6%BA%80%E5%A1%81

二死満塁(Wikipedia)

■あらすじ

主人公の小学五年生、佐藤六助(通称「チビ六」)は前年に創設された少年野球チーム「エッグス」の遊撃手。あだ名の通り小さな体ながら溌剌としたプレーを見せる彼は町の人気者でもあった。
前年は6チーム中5位だったエッグスだが今年は好調で、大会に優勝すれば北海道への旅行がプレゼントされるとあって選手一同大張り切りであった。

ある日、母から預かった給食費を落としてしまい、途方に暮れたチビ六は仕方なく知り合いの不良中学生、「(東京)タワー」こと斉藤勉に借りることにした。

だが、借金の条件は「大会でわざとエラーをしてエッグスを負けさせろ」という八百長を行なうことであった。
お金を手に入れるためにやむなく八百長に手を染めたチビ六だったが、八百長の依頼は一度だけに留まらず、タワー達のボスである「ダンプ(の健)」も絡んできて何度もやらされる事になってしまった。

八百長により思い切りプレーできなくなった事やチームのみんなに対する後ろめたさにチビ六は悩む。ダンプから八百長の指示を受けながら、その「不振」が原因で先発メンバーから外され、
結果的に八百長に手を染めずに済んだ事もあったが、罪悪感に耐えられなくなったチビ六は八百長を指示された試合で本能的にファインプレーをしてしまい、結果チームのみんなの信頼は取り戻すが、
激怒したダンプ一味に捕まり、そこで初めて八百長の指示が少年野球を対象とした賭け事のためであった事を知る。

その試合のダンプ達の負け分一万円を一ヶ月以内に弁償する様約束させられてようやく開放されるが、払うあてなどないためチビ六は途方に暮れる。

ダンプは報復として、チビ六の八百長を糾弾する紙を町中に貼り付けた。

町の住民にとっては、少年野球の八百長事件など大したニュースではなく、そもそも噂を流したのが札付きの不良であるダンプ達のため頭から問題にしない者がほとんどであったが、エッグスのメンバーは、
かつてチビ六が彼らしからぬプレーをした事を覚えているため、既に監督の「熊さん」の通告で試合に呼ばれなくなっているチビ六とすれ違ったりする度に露骨に拒絶する態度を取った。

一方で、ボスのダンプは決裂したものの、タワー自身は会う度に以前と変わりない態度で接してくれるのがチビ六にとっては救いだった。
チビ六という大きな戦力の抜けたエッグスだが、それでもエース森田の力投などで首位フラッグスに食い下がり、最後の最後でフラッグスが前年優勝のイーグルスに敗れた事でついに最終戦で優勝を賭けて激突する事になった。

その試合直前、監督の熊さんはエッグスナインにチビ六を試合に出す事を打診する。当初は反対したナインだったが、熊さんの説得と、最後の「野球は九人でやるものだ。」の言葉で、森田や立夫が賛成、最終的に全員が賛成する。

会場に着いたチビ六のもとに熊さんがやって来て、いきなり彼の頬に平手打ちを食わせ「悪い事をした罰だ。痛かったか? この痛さを忘れるなよ。」と言ってチビ六をベンチに連れて行った。そして審判に選手交代を告げ、チビ六には
「野次が飛んでも気にするな。もう罰は受けたんだからな。」と言い聞かせて送り出す。最後、チビ六はみんなの期待に応え、自らのファインプレーでリードを守り切ってエッグスの優勝を決めるのだった。