ところでこの年のセリーグの新人王がどう考えても納得いかん。

        防御率 試合 完投 完封 勝利 敗戦 S 投球回
梶 間(ヤ) 3.34  44   3   1   7   7   1  150-2/3
斎藤明(洋) 4.40  38   3   1   8   9   0  141-1/3

斎藤明夫が1勝多いこと以外、どこからどう見ても梶間の方がタフに投げていたのは数字から明らか。
梶間は前半は良かったが後半は息切れ、斎藤は後半から頭角を現して強い印象を残したが、
なんといっても王756号目前の巨人を完封した試合、あれだけで新人王を持ってったのは事実だ。
当時のNPBがいかに巨人基準で価値判断されていたかを物語る、表彰の悪しき前例。

まあこの二人と西本(巨)を加えてしのぎを削った3人がその後も長く一線級として成功したので良しとするか。
西本は言わずもがな、斎藤の大卒600試合128勝125敗133Sも立派の一語だし、
梶間の85勝もNPB80年の歴史の中で8000人くらいの投手が選手登録された中では上から300位くらいにはなるはず。
三者三様の個性で魅力的なエースたちだった。