(5) ランダム(無作為)なタイミングで発生する信号の数を実験装置で計測する。ただし、こ の実験装置は、一度信号を計測すると、その後の 10 ms の間は信号が発生しても計測する ことはできない。このように、信号が計測できない時間(この場合は 10 ms)は dead time(不感時間)と呼ばれる。例として、– 3つの信号が3ms間隔で発生した場合、最初の信号のみが計測される。この場合の計測数は 1 である。


– 3つの信号が6ms間隔で発生した場合、最初の信号と3つ目の信号が計測され、2つ
目の信号は計測されない。この場合の計測数は 2 である。 ただし、上記の例では、3つの信号が等間隔で発生するとしたが、実際の信号はランダムなタイミングで発生する。


(5-a) 信号が平均10s−1(毎秒10回)のランダムなタイミングで発生する場合、100秒間の 測定での計測数の期待値を求めよ(不確かさをつける必要はありません)。
(5-b) この実験装置を改良し、dead time を短くして、より正確に信号の発生頻度を測定し たい。平均 10 s−1(毎秒 10 回)のランダムなタイミングで発生する信号を測定した ときに得られる計測率と、実際に信号が発生する頻度(10 s−1)のずれを 1%以下に抑 えるには、dead time をどの程度まで短くすれば良いか、定量的に評価せよ。ただし、 計測は十分に長い時間かけて行い、統計的ばばらつきによる計測率の不確かさは無視 できるとする。