ほとんどのケースで意味ないだろう
適切に指導できる人間がいないだろうし

たとえば高校生が解析概論のような本を読んだところで(こういうケースはそれなりにあると思われるが)、得るものはほとんど無いだろう
平均よりできる人でも、「半年かけて実数の構成のところまで読んだ」とかそんなもんが関の山だろう
時間の無駄でしかない
特に微分積分は、高校でやることと大学でやることに内容的な違いはほとんどないから、結局大学受験でやるような極値問題や求積問題がきちんと理解できていることの方が重要になる

別のアプローチは、具体的なトピックを高校生や学部1年生でも分かる範囲で解説した本を読むこと
たとえば、永田先生の代数幾何の本とか、足立恒雄の類体論の本とか、Silverman-TateのElliptic Curvesとか
これは上のケースよりはいくらかマシ
だが、これも結局、高校数学範囲で説明するためにごまかしたような部分に重要性を見出して、自ら学ぶ人でないと、「ただ雑学が増えただけ」になるだろう

また、応用数学よりの話題をやるという手もある
たとえば、上に書いてあるような四元数とか、具体的な微分方程式の解法とか
これは上2つよりさらにマシだが、正直、>>1に書いているような「数学者を育てる」のに効果的かと言われれば、直接的には関係ないと思う

どれも、「大学の授業についていくのがいくらか楽になる」程度のメリットしかない