>>459
つづき

http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/Uchuusai%20Taihimyuuraa%20riron%20he%20no%20izanai.pdf
宇宙際タイヒミューラー理論への誘(いざな)い
望月新一(京大数理研)
(抜粋)
P7
§3. 対数・テータ格子
(このページの対数・テータ格子図で、 →が= Θ-link(因みに↑が = log-link))

P8
Θ-Link:
数体 F の bad nonarch. な v において Θ-link の両側(=定義域と値域)の
それぞれの 環構造 は、環準同型とならない(!)形で関連付けられる:

ポイント: Θ-link は、両側の局所体の絶対ガロア群 Gv の間の同型
Gv ^→ Gv
と、それぞれの Oxk への作用に関して 両立的 である。また数体 F の good
nonarch./arch. な v においても 積公式 を満たすように、Θ-link を類似的な
手法で定義する。
注: 「抽象的なモノイド 等」を扱うようにしないと、log-, Θ-link のような
(通常の環・スキーム論の 環構造 に対する)「壁=障壁」を定義することすら
できない!

P10
§4. 宇宙際性と遠アーベル幾何
log-link 及び Θ-link
logv: k×→ k, Θ|l-tors ={qj^2}j=1,... ,l* → q
は、定義域・値域の 環構造 と 両立しない ため、環構造 から生じる スキーム
論的な 「基点」や、
ガロア群  (  ⊆ Autfield(k) !! )
と、本質的に両立しない! つまり、log-, Θ-link の「向こう側」に移行する
とき、
“Πv” や “Gv”
は、抽象的な位相群 としてしか、「向こう側」のスキーム論に通用しない!
=→ 定義域・値域双方の環構造の間の関係を計算するためには、遠アーベル幾何
を活用するしかない!過去の論文のレベルでいうと、
絶対遠アーベル幾何  や  エタール・テータ関数の様々な剛性性質
に関する

主定理:  Θ-link の 左辺 に対して、軽微な不定性を除いて、右辺 の「異質」
な 環構造 しか用いない言葉により、明示的なアルゴリズムによる記述を与え
ることができる。

つづく