0657第一次落ちこぼれ ◆y7fKJ8VsjM
2020/04/27(月) 06:18:34.86ID:uqm3+Bz1「私が学んだ大学の数学科は、紛れもない研究者養成機関であった。
(中略)
そこは、2回生終了の時点でほぼ全員が数学者を目指しているという、
異常な所であった。
しかし、3回生になり本格的な数学の講義や演習が始まると、
バタバタと「第一次落ちこぼれ学生」が発生し、
彼らの数学者への夢は雲散霧消する。
その多くは 4回生の「卒研ゼミ」(数学講究)を選択する時点で、
数学を選ばずに計算機科学を選び、
情報関連技術者への道を考えるのである。
その他の学生は、4回生 になっても数学にしがみつくものの、
大学院入試に失敗し「第二次落ちこぼれ」 となって
渋々情報関連か金融関連に就職する。
大学院入試を突破した学生も、 大学院博士課程に進学を拒否されて
「第三次落ちこぼれ」となって、
やはり渋々 情報関連か金融関連に就職する。
では、大学院博士課程を無事終えた数少ない 学生はどうなるか?
ある者は大学の数学教員として就職し、
ある者は予備校や 塾や高校等の教師となり、
例外的に情報関連か金融関連に就職できる者もいる、
といったところである。
ここで大学教員の職を得られなかった者も
やはり「第四次落ちこぼれ」である。
このような数学科における「落ちこぼれ」の階層を考えると、
世俗的な意味では第一次か第二次落ちこぼれあたりで手を打って、
数学者以外の道を考え るのが賢いやり方だとも言える。」
私は第一次落ちこぼれとして早々に脱落したが、友人たちも
結局は第三次落ちこぼれとして就職した
落ちこぼれなかったのはごく少数である