遠アーベル的な群論的枠組みとか、充満多重同型、ラベルの使用が問題になっているんだけど、
結局、最大の焦点は不定性をどう扱っているかということなんだよね。望月とショルツとでは完全に平行線になっている
望月はこの不定性を最大限に利用しようとしているわけだが、ショルツは簡単に切り捨てている(p.7,脚注8)
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Choosing these “obvious” isomorphisms did not result in any problem that would be solved by
allowing some other (possibly indeterminate) isomorphism.
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これがショルツによる単純化の始まりにして最たるものだけど(特に括弧内の“possibly indeterminate”)、
この単純化を考察したのがロバーツのPDF、特に補遺の部分。彼はショルツに同意し、
ラベルについても「無害ではないが数学的には不必要」であるとしている

まあ、上のフェセンコ・レポートの和訳レス(>>841)にある、
>この過度の単純化は、数論や圏論の専門家でない者にさえ誤りだとわかるものだ。

というのは、圏論の専門家によってきっぱり否定されたわけだ
その後、ロバーツやシュライバーを遠回しにイチャモンつけたのはフェセンコらしいやり方だけど(笑)