終戦直後のなんにもないときに、
「講義がないというのもアレだから」と
いうので、遠山 啓先生がジョン・フォン・
ノイマンの『量子力学の数学的基礎』
(広島・長崎への原爆投下が頭にあったんだろうと
思う)の自主講座を開いて、その講義に
感動した吉本 隆明が遠山先生のところに
押しかけてきて、教務担当といっしょに
「やめとけ。餓死するぞ」と押しとどめたという
話もあるそうだから、学生向けの教科書というのは
その分野の専門家より、畑違いの著者のほうが
わかりやすい教科書を書くのかもしれない。

そういう感じの、「畑違いの著者による、
非・専門家向けの教科書」って、なんか例がある?