(1)
エジプトのシエネという町では、年に一度、夏至の日の正午にだけ深い井戸の底まで太陽の光が差し込む。
シエネの北緯は何度か。

hint: 地球の自転軸は公転軸から 23.4°傾いている。

(2)
エジプト第2の都市アレキサンドリアはシエネのほぼ北にあり、その距離は 925 km である。
天文観測から、緯度の差が約 7.2°と分かった。
地球の半径(m)を概算せよ。
なお、経度の差は小さいので無視してよい。

(実際のアレキサンドリアの緯度 31.22゚N、緯度の差 7.82°)
(距離の単位は スタジア = 185 m が使われていた。)

(3)
司天台(浅草天文台)は伊能忠敬の住居(隠宅)のほぼ北にあり、その距離を測量したところ 2482 m だった。
天文観測から、2ヵ所の緯度の差は 約0.025°であることが分かった。
地球の半径(m)を概算せよ。
なお、経度の差は小さいので無視してよい。

(実際の緯度差は 0.02690°、距離は 3025 m、方位角 9.4゚W)
(距離の単位は 町、間が使われている。)