クヌスは数学畑出身だけどコンピュータ・サイエンス
の世界にも興味を持って、教育にも熱心だった。
教科書 "The Art of Computer Programming" の中で
O-記法(ランダウの記号)をコンピュータ・サイエンスの
分野に導入し、その二年後には Ω-記法やΘ-記法を導入した。

で、森口 繁一先生あたりから、「大きい方(計算量)」と
「小さい方(誤差)」を分けたほうが便利だろう、と
いうので、現場で O() と o() を使いわけるようになった、
らしい。

プログラマ相手に ε=δ とか振り回したりすると、開発の
現場では厭な顔をされると思うがどうだろう。